Watch paper 2020年

時計知識、技術

4月28日 消えたエンジンターンという技法

2020-04-28 16:24:13 | コラム 小論文
次の質問せり。「機関」この言の葉よりおもひよそふるは何か?
「飛行機」
「時計ならずや」
「さ言はば英語を翻訳すと心が見えく」

航空機の「engine」機関の「turn」 回れる景色を模しきとも言はれたり。

万年筆等にも広く用いられ、実はこしかたにも時計の風防を固定するためにある部品なれど「ベゼル」にも用いられたりき。

ベゼル(bezel)とは「枠」や「額」を意味す。


2010年姿を消せりデザイン

現存せるは「ファインリーエンジンターンドベゼル」
「ファインリーエンジンターンドベゼル」

5分目盛り毎の凸に鏡面加工施され、より強調され、凹と凸と艶と艶消しの交流を楽しむ滞在型の余いたづらなり。

ベゼルの模様よりほかにも技法を凝らせり。「樹皮」
「樹皮」


金剛石 アフターフルダイヤ」

時計本体が多機能化しゆく中に…

目盛りや時刻表示機能持たせ…

装飾して設計上の音調を加ふる役割を付加させしがベゼルなり。

知り得ぬ「ベゼルの技法」を以前より意識するやうになれり。

飛行機はよろづの角度に時計に関はれり。

言の葉の持つ心合ひを古文の音の響き取りだし楽しみし表現に時計を音調に書きしものなり。

最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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登場語録…時計