今年最終の関東甲信越マーチングリーグ(KKML)である「第11回伊豆大島御神火ツーデーマーチ」に参加した。
今年2月にハワイで開催された「グレートアロハラン&ウォーク」以来の船旅でのウォーキング参加である。
夜10時に東京の竹下桟橋を大型客船「かめりあ丸」で出航、初めての大島航路であり不安が先立つものの、2等船室(一畳に一人の座席指定)でビールを呑んで明日のウォーキングに備えて就寝とした。
流石の僕もなかなか寝付かれずにまんじりとしていたが何とか眠りにつけたようだ。
よこはまベイブリッジ
翌朝6時に伊豆大島岡田港に到着した。バスで三原山中腹の大島温泉ホテルまで移動し、ここから今日のウォーキング20kmの出発である。
風が身を刺すように冷たい。対岸の伊豆半島とその奥に聳える富士山、北には房総半島がはっきりと見える。今日は風が強いが絶好のウォーキング日和となりそうだ。
出発式風景
本日のウォーキングコースは、
温泉ホテル(スタート)→都道→三原山山頂→内輪山カルデラ→三原山お鉢→滑り台→間伏→差木地→トーシキ→波浮港(ゴール)の20kmである。
三原山は活火山であり今なお噴煙が立ち上がっている場所もあり、10数年前の大噴火による溶岩流出の痕跡が生々しい。その溶岩の中の遊歩道を山頂めがけてのウォーキング(登山)である。山頂付近は溶岩による瓦礫の山で強風を遮るものもなく、帽子を飛ばされないようにしっかりと押さえながらのウォーキングであるが、絶えることなく吹き荒れる砂塵混じりの猛烈な風に行き手を阻まれ、立ち往生すること暫しであった。
しかしながら、頂上から海越えの伊豆半島・富士山の眺望は素晴らしいものである。伊東市・熱海市等もよく見え、房総半島はまるで島のように浮かんでいる。素晴らしい眺めであった。
三原山から見た伊豆半島
三原山山頂からカルデラへの下り道は、折からの強風により何度も足を踏ん張り飛ばされないように細心の注意を払いながらの下山となった。表砂漠ルートと呼ばれ砂化した溶岩の登山道で、強風で飛ばされたり足を滑らせたりすれば身の危険に晒される場所でもある。
強風の中を山頂目指して
カルデラへの下山
三原山を下山し、海岸通りに出ると遠くに利島・新島等の島々が見え景色も一変し生活の匂いも漂いはじめるが、島の97%が自然公園法によって規制されているとあって道路沿いには人家は殆ど見られない場所が多いようである。因みに全島の7割は山林原野であり自然が十分に保護されているとのことである。
利島・新島等
ゴール地点は小説「伊豆の踊子」で有名な波浮港である。波浮港で美味しい「つみれ汁」を頂戴し、今夜のお宿のある元町までバスに揺られた。
初めての伊豆大島訪問であったが、変化に富んだウォーキングコース選定と暖かいおもてなしに感動した一日であった。
波浮港 椿
ゆっくりと今日の疲れを癒し明日のウォーキングに備えるため早めの就寝となった。
長くなったので続きは次号としたい。