daichiのブログ

富貴蘭、その他の記録

サラリーマン大家

2016-05-21 01:20:16 | 日記
投資物件の客として、いくつか物件を持っているサラリーマン大家と相対した時の話しです。

約束の時間を過ぎ、連絡も無いのでこちらから携帯電話に電話をすると、バスに乗車していて、30分遅れるとメールしたとの事でした。
後ほど聞いたのですが、連絡先(携帯電話番号を紛失)を記録していなく電話が出来ない、、、
何故、不確かなメールで連絡をしたのか?

バスに乗っていたり電話が使用出来ない状況下で確実に連絡をしたいので有ればショートメールで相手に到達した事が解るような配慮に至らないのかと不思議に思いながら到着を待っていました。
(番号紛失なら無理か)

到着し一通り内見を済ませ、色々と話しをすると、
なんと、現況賃料のみで毎月の借入返済が出来るか出来ないかを気にしだします。

本来は、下記のような事が重要で気にするはずなのですが、

・何故空室が有るのか?
・改装にいくらかかるのか?
・空室リスクはどの程度か?
・建物の状態は良好か?修繕歴は?
・入居者が割と直ぐ見つかるか?

何故、自ら空室を埋める策を考えず現状賃料のみで判断するのかがわかりません。

不動産投資をする場合、良い物件を見つけても、色々な要素を見抜いたり、機転が回らないと、ただの不味い投資物件で終わってしまいます。

不動産投資の美味い、不味いは言い換えると高利回りか低利回りかと思うのですが、美味い物を食べたければ、絶えずアンテナを張って美味い情報を収集出来る様に努力したり色んな物を知っているか、知る様にしていないといけないと思うのです。
また、しっかりと選別出来るだけの経験や判断力、即決力も必要になります。

こう言った力が無いので有れば、融資をしてくれる銀行の担当者に物件資料を全て見せ、意見を聞くのが1番手っ取り早いのです。

銀行には、融資をして貸倒ないように調査をする部署があり、とても厳しい視点で見ています。
たとえ担当者が数字欲しさに色々な文章を書いて稟議書を送っても、調査部署で却下され中々通らない様になっていますし。
そんな仕組みをクリアして、担当者から即座にリアクションが有れば、その物件は有望な融資物件=高価値とも取れるのです。(高価値=高収益とは限らない)
担当者も融資の稟議が簡単に取れる物件を絶えず探しているのですが、簡単には見つからないチャンスに遭遇する訳です。

あくまでも投資のセミプロのサラリーマンの方と、物件を精査するプロ(金融機関)、どちらの目が正しいでしょうか?
セミプロが悩む案件こそダイヤモンドの原石が有る場合が多いと思うのです。
何故なら悩むと言う事は何か不安要素がある。
言い換えると現在は不安要素が有るが、ちょっとの事で劇的に改善され大化けする可能性がある。
ただ、セミプロの方だと改善方法が思い付かなく原石に終わる事が多いのも実情です。
銀行の担当者で、やり手の人だと改善方法も教えてくれる事が有りますが、滅多には居ないと思います。

大概のサラリーマン大家さんは、デパートの野菜売り場で綺麗に包まれた野菜を買います。
売り場に並ぶまでにかなりの手間と経費がかかり綺麗に整えられ陳列されています。
またレジで会計してからも袋やその他の資材、経費が費やされます。

街の小さな八百屋で同じ物を買えばいくら得をするのか。
はたまた農家さんが路面で売っている所に買いに行けば幾らなのか。

なぜそうしないのかと言えば、
・デパートで買うという安心感やステイタス性
・綺麗な店構えや梱包、利便性

高収益を得たいなら、農家の路面に買いに行き、良い物を選べるだけの選球眼を養うのが最短なのですが。

良い思いはしたいが、あれは嫌だ、これも嫌だと我儘を言う人もいれば、様々な人がいます。
最初から全て整った良い物を得るのは不可能に近いのですが、無い物強請りは世の常なのでしょう。