とうとう24年にはラーメン百名店にも選出されたことで、自他共に認める名古屋を代表する名店となりつつあってより注目を浴び続ける存在となっている。
心配なのは駐車場だ。7〜8台分あるはずだが、やっぱり満車状態・・・こうなったらもう待つしかない。2台目待ちと言うこととお隣の美容院の車の出入りとに合わせて移動したりともう〜大変。それでも15分弱ほどでようやく駐車成功。
こうなると席自体は空いているので券売機で購入したらそのままスムーズに席に着くことができるからね。本日も名物の「鴨はちらーめん」だ。
今回もここ自慢のカウンター席へ。おいおい、この美しい日本庭園を眺めるカウンターはラーメン店とは思えない。ちょっとした料亭と言っても通じるんじゃない?知らぬ方は店間違えて入ってきたと思うのではないだろうか?自分の最初は驚かされたからね。
そして、各席にIHコンロが常備されているのもここ空庵の特長だ。ラーメン土鍋で出てくるの?っと思われるかもしれないが、これが必要なのだ。
そして注目なのがフレンチやイタリアンのように席にコースメニューのようなお品書きがあり、”師走の前菜”とある。
そうなのだここはまさにちょっとしたラーメンのコース料理?のように振る舞われるのだ。
よってまずは前菜3種からスタートする。菜)薩摩芋クリームの金平牛勢 汁)ココナッツと北海道産南瓜のスープ 穀)十勝新得産の蕎麦の3品。
う〜んどれも上品で美味いのだ。今日も何度もボヤいてしまうかもしれないがどれもラーメン店のレベルじゃないよ〜。ホント美味いのだ。
前菜で驚きまくってしまってはいけない。ここでようやくIHコンロの出番だ。ここで名物の鴨葱皿の登場だ。鴨と葱って最強コンビだもん。たまらんだろう?特にこの鴨肉の色がいいんだよねぇ〜。
基本セルフで焼くが、わからないことあれば丁寧に説明してくれるし、なんなら苦戦していると代わりに焼いてくれるから安心なのだ。
おいおい、まさかの鴨ロースだよ〜。両面色が変わったらあっという間に完成だ!元々味付けされているのでそのまま頂けばいいだけ・・・おぉ〜鴨はやっぱり美味い!
歯応えある赤身と濃厚な脂身が共存しているのが鴨だからね。だからってしつこくなく、とにかくあっさりでありながら上品で濃厚な旨味なのだ。こんなの食わしてくれるラーメン店はしつこいようだが皆無じゃない?
そしてここでようやくメインとなるラーメンの登場!じゃじゃ〜ん、これが鴨はちらーめんだ!鴨出汁と龍野の醤油と自家製ひしおから成る極上スープは澄んでいてホント美しい1杯だ。
あれだけ濃厚な鴨肉の後だけにこんなあっさりタイプで大丈夫っと思われるのでは?
ところが決して味濃い訳ではないのだが、鴨出汁がしっかりしているのだ。あっさりの中に鴨がガツンと主張してくる。又、油が浮くようなオイリーなスープと多加水系のもちもち細麺との相性が申し分ない。いやぁ〜見た目シンプルだが深〜い1杯だ。
そして、ラーメンの上には信じられないがふろふき大根だ!相当数のラーメン食ってきたがふろふき大根乗ってるのは間違いなく初めてだ!
ここでそのふろふき大根の肉味噌餡を崩して味変だ。おいおい、これがいい具合にアクセントとなって仕上げてくれるじゃん。柚子の風味もホントいいのだ。いやぁ〜改めてバランス素晴らしいね。
ここまででも十二分に絶賛レベルなのに、更に極上の〆もあるのだ。それがほぐし鴨の玉子とじご飯だ。
先ほどの鴨葱皿を焼いた小鍋にほぐした鴨と卵と脂を投入し、卵が固まってくるまで混ぜ続ければ直に出来上がる。混ぜてないとすぐ焦げちゃうから難しいのだ。
それをご飯に思いっきりぶっかけちゃえば完成だ。鴨旨みがこれでもかっと詰まった玉子とじだもん。美味くないはずがないだろう?
おいおい、めちゃくちゃ美味ぇ〜!そりゃ〜鴨と玉子とネギのコラボだもん。パーフェクトだ。あぁ〜最高の〆だった。最高!
もちろん、鴨出汁スープも最後の1滴まで飲み干す。う〜ん、卵とじご飯も美味かったが、この極旨スープで雑炊でも良かったのでは?卵落とせば極上鴨クッパになるんじゃない?あれっ自分で言っておきながら、めちゃくちゃ食べてみたくなっちゃったんだけど・・・。
あぁ〜超美味かったぁ〜。これぞっ空庵のラーメンフルコースだ。これは話題になるのもわかるよね。更に話題性だけでなく実力もついてくると言うから相当なものだ。だからこその人気なのだろう。
料亭のような雰囲気と計算された鴨ロースとラーメンのフルコース、そしてこの個性と独創性・・・あらゆる意味で目が離せない店と言える。次回はぜひ別のラーメンにトライしたいものだ。ちなみにどのラーメンにも鴨葱皿はついてくるからね。あぁ〜ご馳走様でした。大満足!
#愛知ラーメン