戴氏心意拳 大阪セミナー 2/16(土)~17(日)レポート
順を追ってレポートします。
日時 2月16日(土)~17(日) 場所 大阪市住吉区長居公園(雨天実施) 講師 袁天輝
2/16(土)
<第1部 基盤を練る>
講習1 13:00~14:10 実技講習(長居公園)
講習2 14:20~15:30 実技講習(長居公園)
講習3 15:40~16:50 実技講習(長居公園)
三つの講習は、屋外での講習でした。日が差したり、雪がちらついたりでした。
丹田功、虎歩、双把、喜鵲登梅、用法、磨手を時間をかけ、練習をしました。
丹田功、虎歩、双把では、細かな動作・姿勢の確認や修正をしていき、重動について感じていただきながら練拳しました。
喜鵲登梅では、動作の練習だけでなく、軽動に変化していく様を感じていただけるように、用法や磨手を行いながら、変化や軽動も練っていただきました。
<第2部 戴氏心意拳の核心を見通す>
講習4 18:30~19:30 「理論と実技」講習会1
(長居ユースホステル会議室2)
テーマ「明勁から暗勁へ~重動、軽動、霊動の深奥2」
講習5 19:40~20:40 「理論と実技」講習会2
(長居ユースホステル会議室2)
テーマ「明勁から暗勁へ~重動、軽動、霊動の深奥2」
「理論と実技」講習では、たくさんの方が参加してくださりありがとうございました。重動と軽動について、原文の読み合わせをして言葉から確認をしました。読み合せでは、濠さんのネイティブな発音を聞きながら、みなさんも発音していただいてちょっぴり、中国語ぼ学習?もできました。重動と軽動の詳細な説明と実演、実際にどう練っていけば良いのかを実技を行いながら感じていただきました。一人で練習されるときは、真剣に、二人で組むときには和気藹々と練拳される雰囲気があって指導している者も含め本当に楽しく活動できていたと思います。
<第3部 変化、広がり>
2/17(日)
講習6 9:30~10:40 実技講習
(長居ユースホステル会議室2)
講習7 10:50~12:00 実技講習
(長居ユースホステル会議室2)
春という季節を見据えて?、四把の練拳をしていただきました。四把はその名が示す通り、練拳する者の心と体を四方八方に広げ、リラックスや気持ちよさを感じさせることができる効果があります。2日目の講習で疲れが出てくる頃なので、陽気を気持ちよく発散させるという意味で四把を行いました。動作を覚えていく段階の方も何人もいらっしゃったので、基本的な動作を繰り返していただきながら、覚えていただき、合間合間には、戴魁師爺の王映海師父の技法にまつわるエピソードや戴氏の伝承者たちが本当の意味で伝えなければならないことなど話をさせていただきました。重動、軽動、霊動を深める意味で、「成」「長」「収」「蔵」の話と絡めながら、「根を張り」「年輪を刻む」事の理解やその練拳とは、どのようにしていけばいいのかという理論も押さえておきました。四把の練拳としては、今回基礎的な練拳ができましたので、練習を続けてくだされば、次回はもっと深いところまで練っていくことができると思います。
あと、課題について
講習会では、普段の地道な練習とは異なり、戴氏の全体を見渡したものを提供したいという気持ちが強いために、基礎的なものをしっかりと身につけていく面ではちょっと薄くなってしまう感があります。限られた時間で行うのはどうしても無理が有り、回数を重ねていきながら熟練を図っていきたいと思っています。
今回のセミナーを通して感じたことは、参加者の皆さんがこの戴氏心意拳という武術を本当に大切に思って下さり、真剣に日々練拳してくださっていること、皆さん和気藹々と気持ちの良い雰囲気を一人ひとりが作ってくださっていることに感謝することでした。ありがとうございました。