オススメの本 投稿者:うさぎ 投稿日:2013年 1月27日(日)17時22分33秒 返信・引用
道教や老荘思想のオススメの本とのことですが、私はその辺については詳しくありませんので、オススメができません。歴史的な戴氏の成立ということを追っていくとすれば、老荘思想よりは、道教についての記述をおって見る方が良いでしょう。かなりマニアックになってきますし、迷宮に入っていくかもしれません。研究家タイプの人にはオススメです。私があまり手をつけていない分野ですので、ぜひ誰かやってください。
練拳を中心に追求して行く人は、陰陽五行の身体観を戴氏心意拳は基礎にしていますから、概論的なものは抑えておく必要があると思います。私たち素人でもわかりやすいなと思ったのは、カラー版徹底図解「東洋医学のしくみ」(新星出版社)は名称通り、図解が多くてイメージしやすく、陰陽五行説を元にした身体観が把握できます。やはり西洋的分析的な思考からでは、戴氏心意拳は外側から見た、評論家的なものになってしまい、戴氏の内容は結局理解できないと思いますので、同じ目の高さに立つことが必要だと思います。
Re: オススメの本 投稿者:k 投稿日:2013年 1月28日(月)05時46分54秒 返信・引用
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うさぎさんへ
> 練拳を中心に追求して行く人は、陰陽五行の身体観を戴氏心意拳は基礎にしていますから、概論的なものは抑えておく必要があると思います。私たち素人でもわかりやすいなと思ったのは、カラー版徹底図解「東洋医学のしくみ」(新星出版社)は名称通り、図解が多くてイメージしやすく、陰陽五行説を元にした身体観が把握できます。
似たような本は読んだ記憶があるのですが、戴氏心意拳との関連で言えば「技撃精要」には遠く及びませんでした。おそらく、これ以上の本は今後も出版されないのではないでしょうか。
それも寂しい話なので、是非続編で頑張って頂きたいと思います。
世に問う 投稿者:うさぎ 投稿日:2013年 1月29日(火)00時38分20秒 返信・引用
kさん 御多分なほどのお褒めの言葉有難うございます。うれしいです。武術界には私より有能な方々は山ほどいますから、もっともっとよい本は出てくるだろうと思いますし、そうなってくるはずです。
さて、せっかく褒めていただきましたので、今回は、「戴氏心意六合拳 技撃精要」を出すまでに2年あまりかかりましたので、そのエピソードをいくつか話させてください。
まず取り掛かりについてどんな本にしていくかということについては、当然のことながら、私と師父との考えには大きな違いがありました。私が師父に拳を学び始めた頃にも、よく師父は、「武術を文にしても写真にしても武術は死んでしまう。連続写真でいくら動作を表しても、外に出たものは虚しいし、その中にあるもの、その中に培われたものこそが真実なのだ。内側の真実を見つめる目を作らなけばならない。順番がどうだとか、名前がどうだとかではない、生きた動きを目でしっかりと見、口で伝える。そうして始めて武術は生き生きと伝わっていく」と何度も何度も話をされてきた。私は、師父の言葉の中にある重みをしっかりと刻みつけていたし、軽々と本にしましょう。とは言えなかったのです。
Re: 世に問う 投稿者:k 投稿日:2013年 1月29日(火)19時42分53秒 返信・引用 編集済
うさぎさんへ
> 武術界には私より有能な方々は山ほどいますから、もっともっとよい本は出てくるだろうと思いますし、そうなってくるはずです。
戴氏の伝人には色々なタイプの方がいると思いますが、私の知る限り日本語の書籍の出版ということになればうさぎさんが群を抜いていると思います。もっと良い本が出てくれば私としても嬉しい誤算ですが、現実的には難しいと思います。
> よく師父は、「武術を文にしても写真にしても武術は死んでしまう。連続写真でいくら動作を表しても、外に出たものは虚しいし、その中にあるもの、その中に培われたものこそが真実なのだ。内側の真実を見つめる目を作らなけばならない。順番がどうだとか、名前がどうだとかではない、生きた動きを目でしっかりと見、口で伝える。そうして始めて武術は生き生きと伝わっていく」と何度も何度も話をされてきた。私は、師父の言葉の中にある重みをしっかりと刻みつけていたし、軽々と本にしましょう。とは言えなかったのです。
確かにその通りだと思います。ただし私個人に関して言えばこの本は大変有用でした。
うさぎさんの会で「戴氏心意拳初段」の試験を行う時、内容の一部を空欄にして正しい語句を回答欄から選んで答える といったような使い方でしたならば、確かに有害だと思いますが、皆で拳譜の内容について色々と議論できれば 本も生きてくる のではないでしょうか。
私の解釈も本での解釈とニュアンスが違う部分もあると思いますが、「頑にならずに、慢心せずに」建設的な議論が行なわれれば理解を深めるのに役立つと確信しています。