『スイッチは加速する』
脳の使用領域を切り替える。
意識を刃物に、道徳観念は寛容かつ残酷に。
嗜好分野を甘味類から殺人へと変更し、距離を詰めていく。
相対距離、200。
頬が歪む。
表情自体に意味はなく、重要なのは付随する当人の感情だと考える。
故にこの吊り上った頬の頬は笑顔では在り得ない。
相対距離、150。
近づく殺人鬼に殺人鬼が気がついた。
二秒の驚愕の後、満面の笑顔で初対面の異常者を出迎える。
相対距離、100。
そう笑顔。
彼は出会いに笑顔し僕は頬を歪めている。
物理的には同一の表情変化も本質的には違いすぎる違い。
相対距離、50。
一般人でも相手を見分けられる距離、殺人者における射程距離へと踏み込む。
接近する笑顔。口から流れ出る涎は汚いが、気持ちは分からないでもない。
人殺しは異端者の所業。成功者は否応無く特別者。失敗者は欠陥品。
相対距離、2、75。
故に僕らは特別な欠陥品になるべく頬を歪め殺しあう。
『スイッチは加速する』
振るわれる大型凶器/牛でも解体出来そうだ、を回避/反撃準備。
血が流れる。回避失敗/反撃続行。
痛い/反撃続行。
痛い/脳内麻薬分泌開始。
痛い/痛覚神経遮断。
痛い/痛覚神経遮断失敗。反撃続行。
『スイッチは加速する』
装備は無手。殺人技術は平均。運動経験なし。
趣味は将棋であり、日課は散歩であり、得意科目は現代社会であり
平和を愛し、退屈な日常を肯定し、理不尽な暴力に憤慨し
『スイッチは起動する』
されどこの身は殺人者である。
『スイッチを加速せよ』
殺人技術を殺人嗜好にて強化。
殺人衝動が運動経験を凌駕し
趣味を人体観察へと変更させ、日課を人体観察へと変更させ、得意科目は人体観察へと変更させ
『スイッチを加速せよ』
平和を殺し、退屈な日常を能動的に破壊し、理不尽な暴力を信仰する。
『スイッチせよ』
相対距離、ゼロ。
噛んだ。喉笛を噛み千切った。
血飛沫。男は三秒の驚愕の後、笑顔で恐怖し人型の猟犬を狂ったように滅多刺す。
痛みはない/痛覚制御
痛みはない/痛覚制御
痛みはない/殺人開始
そうして。
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
気づけば殺人は終わっていた。
ぼたりと血。
「あ・・・」
痛い/痛い。
いた・・
痛い。
身体中が穴だらけ。
ぽたぽたと血。
痛い。とても、痛い。
だから。
身体も心も痛かったから。
僕は数度、努力して。
吊り上ったままの頬を泣き顔に変えて、思いきり泣いた。
脳の使用領域を切り替える。
意識を刃物に、道徳観念は寛容かつ残酷に。
嗜好分野を甘味類から殺人へと変更し、距離を詰めていく。
相対距離、200。
頬が歪む。
表情自体に意味はなく、重要なのは付随する当人の感情だと考える。
故にこの吊り上った頬の頬は笑顔では在り得ない。
相対距離、150。
近づく殺人鬼に殺人鬼が気がついた。
二秒の驚愕の後、満面の笑顔で初対面の異常者を出迎える。
相対距離、100。
そう笑顔。
彼は出会いに笑顔し僕は頬を歪めている。
物理的には同一の表情変化も本質的には違いすぎる違い。
相対距離、50。
一般人でも相手を見分けられる距離、殺人者における射程距離へと踏み込む。
接近する笑顔。口から流れ出る涎は汚いが、気持ちは分からないでもない。
人殺しは異端者の所業。成功者は否応無く特別者。失敗者は欠陥品。
相対距離、2、75。
故に僕らは特別な欠陥品になるべく頬を歪め殺しあう。
『スイッチは加速する』
振るわれる大型凶器/牛でも解体出来そうだ、を回避/反撃準備。
血が流れる。回避失敗/反撃続行。
痛い/反撃続行。
痛い/脳内麻薬分泌開始。
痛い/痛覚神経遮断。
痛い/痛覚神経遮断失敗。反撃続行。
『スイッチは加速する』
装備は無手。殺人技術は平均。運動経験なし。
趣味は将棋であり、日課は散歩であり、得意科目は現代社会であり
平和を愛し、退屈な日常を肯定し、理不尽な暴力に憤慨し
『スイッチは起動する』
されどこの身は殺人者である。
『スイッチを加速せよ』
殺人技術を殺人嗜好にて強化。
殺人衝動が運動経験を凌駕し
趣味を人体観察へと変更させ、日課を人体観察へと変更させ、得意科目は人体観察へと変更させ
『スイッチを加速せよ』
平和を殺し、退屈な日常を能動的に破壊し、理不尽な暴力を信仰する。
『スイッチせよ』
相対距離、ゼロ。
噛んだ。喉笛を噛み千切った。
血飛沫。男は三秒の驚愕の後、笑顔で恐怖し人型の猟犬を狂ったように滅多刺す。
痛みはない/痛覚制御
痛みはない/痛覚制御
痛みはない/殺人開始
そうして。
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
『スイッチは加速する』
気づけば殺人は終わっていた。
ぼたりと血。
「あ・・・」
痛い/痛い。
いた・・
痛い。
身体中が穴だらけ。
ぽたぽたと血。
痛い。とても、痛い。
だから。
身体も心も痛かったから。
僕は数度、努力して。
吊り上ったままの頬を泣き顔に変えて、思いきり泣いた。