存在しない政治体制の一種。
思想の論理的完成度や現実への対応性の有無による自然淘汰を否定し
常に全ての思想信仰の値を均等にする事を目的にしている。
各家系は自己の思考によって思想を選択することなく
システム誕生時に決定された自身の家系の思想カラーに従って生きる。
没個人的な体制ではあるが
特徴である「あらゆる意思決定の際に常にあらゆる思想で選択肢が与えられる」点は
近年、政治学者達から注目されている。
例えば資本主義制度下で生活する人々の間ではその体制下での研究は進むが
その他の、共産主義的な思想から派生する発想や方法論は生まれにくい。
しかし思想部族会議制度では各部族は部族内で育まれた論理や発想を
全体である国に提供する事が出来、しかも机上論理ではなく
実地に基いたデータも同時に提供できる。
無論、人権や思想の自由という概念が広まった現在では実地する事は極めて難しいが
より小規模なコミニティを建設し
その内部で集められた情報を国家が利用する戦略には若干の可能性がある。