♯107 無題 2006年05月15日 | ログ 言葉は死んだ 僕らは知った 手紙に引かれた赤い検閲線で知った 僕らは叫んだ 言葉の死を嘆いた けれどやがて知った この叫びも やがて歴史書から消されることを そうして僕らは 遠くまで届く声を捨てた 一晩の嗚咽と引き換えに 「いつか嘘と呼ばれる真実」