♯126 美人さん 2006年07月09日 | ログ 彼女は美人さんだった。 あまりに美人なので世界のあらゆる存在が美しくある事を放棄した。 彼女一人いれば世界は美しくあれるのだから。 そうして月日が廻り美人さんは年を重ね老いを重ねそうして死んだ。 彼女は世界で一番の美人さんだったが別段不死身での不老でもなかったのだ。 こうして世界から美は失われた。