その日は嫌な一日であった。
間違いなく、人生最悪の日。
何故か。
今日は萌えないゴミの日である。
先週の日曜に三十路を迎えた私は必死の努力にも関わらず分別され
路上に転がり車を待つ。
萌えないゴミの廃品回収車。
道行く人々は誰も私に関心を払わない。
ゴミがゴミ置き場に置かれている事に異を唱えるのは変態のする事だ。
車はゆっくりと近づいてくる。
平凡+15点程度の私ではリイサクルセンター行きはないだろう。
資源は大切に。
可能なものはリサイクル。
不可能ならば・・・・夢の島。
埋め立てられる未来が近づいてくる。
私は発狂する精神の狭間、祈り、呪った。
「ヤツ」らを蔑視し、迫害し、嘲笑し、ゴミのように扱う世界がありますように、と。
※鴉が冒頭の一行だけ考えて蜥蜴が何か書く作品。コミケ開催中の夏より。