昨春転勤してから、色んなイベントの案内文書が回ってこなくなりました。なので、今年もこの講習会が行われること自体知らなかったのですが、去年一緒に行った飲み仲間から、「今年もあるみたいやから申し込んどいたよ。」とメール。慌ててスケジュールチェックしたら、奇跡的に（？）空いてる日でした。
淀屋橋で待ち合わせ、特急の二階席に座って旅行気分。買ってくれていたコーヒーをいただきながら、久々のお喋り爆発です。普通に乗り換えてからもずっと喋ってたので、あっという間に伏見桃山駅到着。まずは伏見の名水を訪ねて御香宮神社へ向かいます。
名水をいただきました。確かに、柔らかいお水でした。
いいお天気。先週末のような寒さだったら外歩きなんか嫌だと思っていたけど、暖かくて助かりました。
なかなかファンキーなお宮さんです。
ここで説明とかを聞くのかな、と思っていたら、各自自由に散策、というパターンだったらしく、昨年、食事の時間（14時）まで待ちきれなくてお腹がぐうぐう鳴った経験から、何かちょっとお腹に入れておこう、と町ををぶらぶらした私たち。店の前で湯気の上がった酒饅頭を買って食べたいな、という希望は叶えられず、普通の商店街が続くばかりでした。龍馬通りももはや観光客からは忘れ去られてしまったのかな？その続きの細い商店街は、鮮魚と酒粕、衣類と食料品など、ちょっとミスマッチな品ぞろえのお店が多く、カオスだわ、と思いながら歩いたのでした。
ツアー、もとい講習会再開。4班に分かれており、私たちはまず、酒蔵を見学させていただきました。帽子を被って長靴に履き替えます。
巨大なタンクの中で日本酒が出来つつあります。
熟成が進んでいるところ
上の写真より時間が経つとこうなるらしい。ちゃんと聞いてなかったけど一日後だったかな？どうせ死ぬならこの中で死にたいねえ、なんて言った同行者の言葉に、説明して下さった部長さん（えらいさんらしいです。）は「この中で炭酸ガスが発生してますので、首突っ込んだだけで意識失いますよ。」と。お酒におぼれる前にあっちにいっちゃうみたいです。
麹は冬でも30度近くに温度設定された別室で作られています。これは五百万石というお米でできた麹。形は確かにお米なのですが、食感も味も別物です。
まさに出来立ての味を賞味させていただきました。この後飲んだ、どのお酒より、これがいっちばん美味しかった。
この後、去年は工場まで行っておこなった利き酒を、カッパカントリーの中でやりました。去年はフルーティな大吟醸や樽酒があって、確実に判る！ってのがあったのですが、今年は全然わかりませんでした。
だいたい、直前に飲んだ『たれ口』が強烈過ぎて、全く違いなんて判りませんでしたが、そんなのもうどっちでもいいです。清酒に関する講演を伺って、いよいよお楽しみの食事会。
鯛昆布〆 花菜 卯の花まぶし。乾杯のビールは地ビールの『蔵のかおり』
お刺身は鮪、アオリ烏賊、寒平目。平目が甘くて美味しかった。金賞受賞の大吟醸を常温で。
蟹の南禅寺蒸しにべっこう餡 生酛山廃 特別純米酒山田錦を常温で。
聖護院大根と寒鰤ステーキの酒粕ソース 日本酒ハイボール（お酒と炭酸は1：3だそうです。）日本酒ハイボールは、昨年ここで飲んで気に入ったのでよく買ってたよ、と飲み仲間。相席になった向かいのご夫妻も「うちもそうです。」とおっしゃってました。
太刀魚東寺山葵風味揚げ 旬野菜 抹茶塩 辛口本醸造の熱燗。一緒にいた飲み仲間は、「揚げもんにはやっぱりビールが合うでしょ。」と残してあったビールを飲んでました。私は熱燗もいい感じと思ったけどな。
サーモン 帆立なます 黄身酢 12年古酒「秘蔵酒」（冷やして）くせのあるお酒で、好き嫌いがあるでしょうね。これだけ飲むのだと私もちょっと苦手ですが、酢の物が酸っぱすぎなかったので合わせていただくとくせが気にならなくなりました。
浅利ご飯と香の物、ゆず酒ハイボールは甘くてジュースみたいで、日本酒ファンの人にはあまりウケないだろうな、と思ったらやっぱりあちこちでそんな声が聞こえてました。でもこれでシメですからね。伏水清汁仕立をおいしくいただき、デザートは酒粕チーズケーキとオレンジでした。
利き酒コンテスト、やはり昨年とは難易度がぐぐっと上がっいて、全問正解者はお一人でした。我が同行者は2位ということで、いいものを貰ったんじゃないかな？私はハズレ。たぶん全く合ってなかったかも。利き酒には向いてないのよ、と負け惜しみ。だってほんとに全然わからなかったんです。
もういい加減ごっきげんになってるのに、更に大手筋商店街の中にある『油長』という酒屋さんの奥のカウンターで、都合9種類のお酒を味わいました。もちろん、先のイベントが終了後、です。昨年彼女たちが偶然入って気に入った店だそうで、利き酒セットは一人3種のお酒が選べます。なので3人で9種類。
感想；ここはここだけで来たい。ちゃんとお腹をそこそこに満たして、飲む店の1軒目で。アテ系も美味しそうなのが並んでいて、色々並べて飲みたかったなあ・・・。まあ既に酔っ払いのタワゴトなので何の説得力もありませんが。
