【530】大願寺 宮島
住所 広島県廿日市市宮島町3
宗派 高野山真言宗
山号 亀居山
開山 僧了海
本尊 釈迦三尊・厳島辯才天
重文 木造薬師如来坐像 木造釈迦如来坐像 木造阿難尊者立像 木造迦葉尊者立像
僧了海が再興したと伝えられる真言宗の古刹で、明治の神仏分離令までは嚴島神社の普請奉行として寺院の修理・造営を一手に担い、千畳閣、五重塔、多宝塔などから形成される厳島伽藍の中心をなしていた。
本尊秘仏厳島弁財天は、弘法大師空海の作と伝えられ、日本三弁財天の一つ。弁財天は現世利益の女神様で、神仏習合の時代は嚴島神社の主神・市杵島姫令が理財の女神として崇められるようになり、仏教の弁財天と同一視されていた。神仏分離令によって嚴島神社から遷され厳島弁財天をはじめ、宮島に現存する仏像の中で最も古いとされる木造薬師如来像、千畳閣の本尊だった木造釈迦如来坐像、両脇の阿難尊者像と迦葉尊者像、五重塔の本尊だった三尊像、多宝塔の本尊だった薬師如来像、護摩堂の本尊だった如意輪観世音菩薩など千畳閣の仏像も収蔵している。
木造不動明王座像の大仏も祀られている。