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腐生植物と寄生植物 更新2019/06/17

2019年06月05日 | <山野草の目次>

「腐生植物」

菌根と共生して必要な有機物を菌類から得ているので葉緑素が無く葉を有しないのが普通。蘭に多く、ランはラン菌と共生している。


「寄生植物」

他の植物に寄生して栄養を得ている植物。寄生対象が決まっていることが多く相手が誰でも良いと言う訳では無い。


※ 腐生植物や寄生植物は 盗掘しても育ちません。

  観察をするだけにしましょう。

  葉が無いので

  気持ち悪い形をしているかもしれませんが

  決して踏み潰したりしないようにお願い致します。


 

◎ シャクジョウソウ  腐生植物  ツツジ科   モノトロポイド菌根

 

◎ ギンリョウソウ 腐生植物  ツツジ科  モノトロポイド菌根

ギンリョウソウやシャクジョウソウやアキノギンリョウソウは 

昔イチヤクソウ科に入っていたが 今はツツジ科になっています。

キノコの菌糸にとりついて菌根を形成するようです。

目は 青色です。


◎ アキノギンリョウソウ 腐生植物 ツツジ科  モノトロポイド菌根

  ギンリョウソウモドキ とも言う。

  ギンリョウソウとの区別は 銀竜草の目はブルーに対して

  アキノギンリョウソウの目は 白色です。


◎ ツチアケビ  腐生植物  ラン科

ツチアケビは 自家受粉するようで虫を寄せる必要が無く美しいランの花を咲かせる必要も無いようです。

では何故 美しい黄色い花を咲かせるのか? 不思議です。

ソーセージの果実は ヒヨドリ等により種子拡散されるためのようです。

金時山で見たツチアケビは 同じ場所にたくさん出ていましたので拡散と言うより

菌根により集中して出てくるみたいです。

その環境ですが 金剛葛城山系で見るツチアケビは 日陰でジメジメしている所が多いのですが

金時山では 周囲に木のない尾根道の腐葉土の無い赤土から直に出ていましたし

大峰の下多古川に出ていたのも乾燥した登山道脇に出ていましたので

日当たりや腐葉土等の環境は 影響が無いように思われます。

 

 

◎ ショウキラン  腐生植物 ラン科


◎ ムヨウラン  腐生植物 ラン科

ムヨウランは 宿根して毎年同じ場所から出てくる。

出始めは 柔らかいのだが花が咲く頃には茎も堅くなり開花後は立ち枯れした蘭のように堅い。

 ◎ キヨスミウツボ  寄生植物(アジサイ系の根に寄生)  ハマウツボ科  

◎ ヒナノシャクジョウ  腐生植物  ヒナノシャクジョウ科 

◎ シロテンマ  ナラタケ菌と共生する腐生植物  ラン科

◎ オニノヤガラ(アオテンマ)  腐生植物  ラン科


◎ タシロラン   腐生植物  ラン科

タシロランは 開花の後も立ち枯れで残ります。

地下茎で芋を形成して増えるので数本で出てきます。

菌根は センボンタケ菌等のキノコで好みに偏りがあるようです。

◎ ナンバンギセル  ハマウツボ科 イネ科に着く寄生植物


◎ ヤマウツボ   ハマウツボ科(ゴマノハグサ科) 木の根に着く寄生植物



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