【029】花山院(菩提寺)西国番外
住所 三田市尼寺352
宗派 真言宗花山院派大本山
山号 東光山
開山 法道仙人
本尊 薬師瑠璃光如来
密教修行の山であっただけに花山院まで急な山道がつづきます。これを上がると、西国三十三か所巡礼を再興した花山法皇が晩年過ごしたという寺があります。本尊瑠璃光薬師如来に花山法皇が一心に手を合わせていたのではないかと思われます。花山法皇の人柄が分かる伝承があります。この地を訪ねてきた女官達が下山しない花山法皇を慕い麓に尼寺を建て住んだと言われています。地名に尼寺となっているのはそのためだそうです。17歳で天皇となり19歳で藤原氏により退位させられた花山法皇ですが、以後、権力闘争に巻き込まれることもなく、西国三十三か所の再興という文化に貢献したことを考えるとむしろ幸せだったのではないかと思います。
御詠歌
有馬富士 ふもとの霧は 海に似て
波かときけば 小野の松風
有馬富士の麓には尼寺の地名
仁王門
観音堂
薬師堂
境内
緑の美しい境内
花山法皇の墓
有馬富士 花山を慕い 尼寺を建て
瑠璃光薬師 恋の病を 団子