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【069】中尊寺 平泉

2008年08月13日 | 【東日本の古刹】
【069】中尊寺

住所 西磐井郡平泉町平泉字衣関202
宗派 天台宗東北大本山
山号 関山
開山 慈覚大師円仁
本尊 阿弥陀如来

国宝 金色堂(阿弥陀堂)、内陣 螺鈿八角須弥檀 木造阿弥陀三尊像 木造持国天像 木造増長天像 木造地蔵菩薩像6躯 紺紙金字一切経など
重文 銅造釈迦如来像御正躰 木造阿弥陀如来坐像 一字金輪大日如来坐像(秘仏) 椿彫木彩漆笈 蓮華唐草文蒔絵大壇 木造大日如来坐像 木造薬師如来坐像 木造大日如来坐像 木造騎獅文殊菩薩及脇侍像 木造千手観音立像
備考 奥州藤原四代(清衡・基衡・秀衡・泰衡)奥州天台三大法灯(立石寺、中尊寺、観音寺)

 国宝、重文の宝庫中尊寺には、多くの塔頭の院があります。各塔頭にも重文があり円仁ゆかりの品々が残っております。
奥州藤原氏三代の繁栄の足跡と、京都へのあこがれか、虚勢か。毛越寺が平等院鳳凰堂、金色堂は金閣寺を意識してのことなのか。少なくとも否定はできないでしょう。陸奥の権守藤原氏と、天皇との血縁を繰り返し権力を自由にしてきた藤原氏との関わりは色々な説があり実のところはよく分かっていないらしい。
 奥州藤原三代(清衡・基衡・秀衡)の遺体と四代泰衡の首が安置されています。しかし、今、金色堂を前にして手を合わせる人はいない。極楽浄土を願って東を向く阿弥陀仏の下に安置されたのではあったが、単なる見せ物になってしまったようです。土に戻るべきか、頼朝の陸奥討伐の折に焼失すべきでなかったか。今は博物館の展示物です。
 金色堂の阿弥陀如来は、ぽっちゃりしてふくよかな感じがします。本尊の阿弥陀如来は、顎が下がって少し口に空洞があるようなお顔立ちです。丈六仏の薬師如来と讃衡蔵に安置されております。千手堂の千手観音は、両手を上げた清水寺型観音です。

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