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【159】伏見寺 金沢市

2008年08月04日 | 【中日本の古刹】
【159】伏見寺 金沢市

住所 金沢市寺町5-5-28
宗派 高野山真言宗
山号 行基山
開山 芋堀藤五郎
本尊 阿弥陀如来

重文 銅造阿弥陀如来坐像

 本尊阿弥陀如来像は、20㎝と小さく頭でっかちで重量感がある金銅仏です。境内には開基の芋掘藤五郎の墓があります。

 昔々、山芋を掘って暮らす藤五郎という、貧しいけれど無欲で礼儀正しい若者がた。大和の初瀬の長者が、長谷寺の観音が夢に立ちお告げを得て、和子という美しい娘を嫁にしてほしいと藤五郎を訪ねてきた。和子はたくさんの持参金を持って嫁いで来たが、藤五郎は貧しい人たちに分け与えてしまい無くなってしまった。和子も貧乏の生活にも慣れ、藤五郎と仲むつまじく暮らしていた。
 そんなある日、娘夫婦の貧乏を見かねた大和の実家から、砂金の入った袋を送られてきた。しかし、砂金を石ころの如く扱い失ってしまった藤五郎に和子があきれ果て怒り出した。藤五郎は、「あんなもの、芋を掘るといっぱい付いてくるよ」と平気な顔をして言いった。和子が半信半疑で藤五郎といっしょに山へ行き、ふたりで芋を掘り、近くの泉で洗ってみると砂金が芋にいっぱい付いていた。
 ふたりが芋を洗い、金を採った沢を「金洗いの沢」と言い金沢の地名になったと言われています。芋堀藤五郎が実在するかどうかは、こんな北国に長谷寺観音の伝説を伝える意味がないし、本尊の阿弥陀如来も誰かの念持仏だったであろう大きさですから観音信仰の伝説を作る意味がないことなどから本当の話ではないかと思われます。つまり、白山の麓には、砂金がたくさん出ると言うことでしょうね。


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