母である女性の地位を守ってほしいです。
仕事を守ってほしいです。
子育てや介護で一時中断することのリスクがとても大きいです。
中断ということはほぼ退職につながってしまいます。
子育てや介護は先が見えないから、仕事も辞めざるを得ないことになることが多いです。
男性は妻が出産しても仕事を辞める必要がないから、続けられます。
女性は少なくとも出産すると一時期絶対に休む羽目になる。
出産は命がけです。もうひとつの命を抱えて妊娠期を送り、
生まれたら一人の人間の生死を背負って過酷な日々が始まります。
そんな過酷さを背負いながら、家を支えられるほどのお金を稼ぐ仕事を続けられる女性は
まだそんなに多くないと思います。
中にはいますが、たいてい、たまたまの社会資源(元気な親たちや、財産)に
もともと恵まれていて、出産子育ての過酷さを分散できる人だと思います。
この世の成人男女比は1:1のはず。
「健康な成人男性」は半数にも満たないはずなのに、
「健康な成人男性」が政治や社会の制度や仕事上の常識みたいなものを作ってきたので、
いまだに「健康な成人男性」にあてはまらない人々は、生きにくいのでしょうね。
「健康な成人男性」が伝統的に担ってきた仕事は保証され、
シャドウワークを一身に引き受けてきた女性の伝統的な仕事(家事子育て介護にかかわる仕事)には
いまだ金銭的価値がきちんと与えられていない場合が多いように思います。
介護士、保育士、(心理士も!)…人と向き合い、人を支える仕事ですが、
賃金は安いです。
それはさておき、
せめて、せっかく就いた仕事を子育てや介護でやめなくてもいいように
いつでも戻ってこれるようにしてほしいなと思います。
戦後からもうすでに学業においては男女平等に努力していますよ。
仕事に就くために勉強している量は、男女同じです。
青春を将来のために努力して頑張ってきた人に、
せっかく就いた仕事を辞めなくてはいけないリスク、
家庭の経済を一人の人に頼ってしまうリスク、
果ては暴力を振るわれても経済力がないため子どものために我慢しないといけないリスク、
なんてものは、背負わせたくないですよね。
そのリスクの部分を最小にできるように、政治は頑張ってほしいと思います。
お金も必要ですけど、
お金をばらまいても、少数ですけど子どもに使わずギャンブルやブランド品に使う親もいますので、
お金はばらまく前に教育や福祉にあててほしいと思います。
子どもたちが食べる給食費もタダにしてほしいです。
わたしの世代にはもう間に合いませんが
娘たちの世代はもう少し安心して生きていける時代に
なってほしいですね。
政治家の皆さんは、少なくとも3年くらいは子育て体験と、介護体験をしてほしいです。
限りある経済の中で、全責任をもって子どもや親の面倒を見ていく、
心を砕いて育児や介護にあたるということが
どんなにしんどいことか、わかってほしいなと思います。