噂話はたいてい、悪行を話題とする。
噂好きな人というのは、元祖第四階級、すなわち、ズルをする人やたかり屋について社会に知らせ、それによって社会をそうした輩から守るジャーナリストなのだ。
アリスはジャーナリストでちゅ🐰
元祖第四階級でちゅ🐹
私たちの言語が持つ真に比類ない特徴は、人間やライオンについての情報を伝達する能力ではない。
近くに人間がいるぞー🐘
ライオンが来るぞー🦌
ではなく、
むしろそれは、全く存在しないものについての情報を伝達する能力だ。
見たことも、触れたことも、匂いを嗅いだこともない、ありとあらゆる種類の存在について話す能力があるのは、私たちの知る限りではサピエンスだけだ。
ホモ=ヒト
サピエンス=賢い
見たことも触れたことも、匂いを嗅いだこともないのに、見てきたように話す生き物はサピエンスではない🦖
サピエンスの形をしたホモや🦕
伝説や神話、神々、宗教は、認知革命に伴って初めて現れた。
それまでも、「気をつけろ!ライオンだ!」と言える動物や人類種は多くいた。
だがホモ・サピエンスは認知革命のおかげで、「ライオンはわが部族の守護神だ!」と言える能力を獲得した。
虚構、すなわち架空の事物について語るこの能力こそが、サピエンスの言語の特徴として異彩を放っている。
認知革命というより想像力の芽生えじゃないスか🐕
夢見る力は天から与えられたギフト。
ギフトを与えられたホモは想像力を使って厳しい現実を乗り越え、サピエンス(賢人)になった。
一方想像力のないホモは自分に都合のいい世界を創造し、口だけ達者な愚人になった🐄
「気をつけろ!コロナだ!」
「気をつけろ!政治家は能無しだ!」
などなど🐖
現実には存在しないものについて語り、「鏡の国のアリス」ではないけれど、あり得ないことを朝食前に六つも信じられるのはホモ・サピエンスだけであるという点には、比較的容易に同意してもらえるだろう。
あり得ないことを朝食前に六つ信じられる件は同意するが🦜
鏡の国のアリスは真実です🦚
実在しない守護神に向かって何時間も祈っていたら、それは貴重な時間の無駄遣いで、その代わりに狩猟採集や戦闘、密通でもしていた方がいいのではないか?
日本は天皇が祈り、庶民が狩猟採集をし、軍人が戦闘や密通を行う🐯
賢いサルじゃのう🦁
口だけ達者な商人もいまっせ🐼
だが虚構のおかげで、私たちは単に物事を想像するだけではなく、集団でそうできるようになった。
聖書の天地創造の物語や、オーストラリア先住民の夢の時代の神話、近代国家の国民主義の神話のような、共通の神話を私たちは紡ぎ出すことができる。
そのような神話は、大勢で柔軟に協力するという空前の能力をサピエンスに与える。
ダイナミックやなー🐱
アリやミツバチも大勢で一緒に働けるが、彼らのやり方は融通が利かず、近親者としかうまくいかない。
オオカミやチンパンジーはアリよりも遥かに柔軟な形で力を合わせるが、少数のごく親密な個体とでなければ駄目だ。
K爺や博道はアリよりも遥かに頑固な形で力を合わせるが、IQの低い個体とでなければ駄目だ🐶
ところがサピエンスは、無数の赤の他人と著しく柔軟な形で協力できる。
だからこそサピエンスが世界を支配し、アリは私たちの残り物を食べ、チンパンジーは動物園や研究室に閉じ込められているのだ。
世界には働きたいアリが溢れ、
脱走したチンパンジーが溢れている。
なのでサピエンス(賢人)は檻の中にいる。
そこが最も安全で、最も平和で、最も自由なのだ🕊
なんせここは鏡の国。
逆檻の原理ぷー🥳