徒然なるままに

子供の頃から活字が好き。読んだ本のこととか日々の暮らしの中で感じたことを綴っていきます。

原発

2011年03月15日 | Weblog
安全神話は崩れてしまった。
いつかこんな日が来ると思っていた人は私だけではないだろう。

東電の姿勢はなってない。
TVのデータより、官邸に届く情報が遅いなんて。
絶対隠さないで!


それにしても、社員も避難する状況の中・・・残り作業をする人たち・・しなければならない人たち・・
家族の気持ちを思うと言葉もない。
人柱となるのか。
もしもの時には、と承知をしているのだろうか。とオットと話した。

与謝野晶子は、乱れ髪の中で

「・・・おおみずからはいでまさね・・」と詠った。

東電の社長や重役はまさにこの状態。
現場に立て!

今後は安全な、風力、水力、火力発電に戻るべきだろう。

それには、国民の意識改革が必要。
摩天楼のような明るい街を持とうと思ったらダメ。
24時間、いつでも店が開いていて明るい。これもダメ。
外は寒いのに、暑いくらいの部屋で快適なのもダメ。。
多くのチャンネルが朝まで何かをやっているのもダメ。
何でも便利でスイッチポンもダメ。

便利を追求することと=電力の供給が十分であること=原発

ではないだろうか。
もっともっと、一人ひとりが考えよう。

天皇陛下は、御所で「自主停電」をなさったそうだ。
小さなこの記事に感服した。
私は右翼でも左翼でもない。
しかし、やはり日本の天皇は権力は持たずとも立派であると思う。

韓国と国交が盛んになったころ、子供の頃の親の世代の「チョウセン蔑視」の記憶が残っているので、丸ごと歓迎できていなかった。ヨン様を追っかけている人たちを「アホじゃないの」と斜めにみていた。
しかし、月日がたち、だんだん、韓国と日本はきっともとは一緒だと思えるようになってきた。

これにはやはり、韓国のドラマ、映画などの影響が大きい。
そんななか、ヨン様はすぐに多額の寄付を申し出てくれた。
冬ソナでがっぽり儲けたから当然と思う人もあるかもしれない。しかし、彼があの騒動の中で、きっと日本人の人間性を十分に理解できたのが大きいのではないかと思われる。
やはり、人は人と交わり国を理解するのだろう。

ハリウッドでは、スターはすぐ寄付をする。日本人はスポーツ選手も俳優もめったにしない。
しかし、今回の大震災でこの流れも変わりそうだ。
不幸を乗り越えて、一歩進もう。

そして強運だったに違いない生き残った人々は、亡くなった方々に遠慮して自分が生きていることに、後ろめたさなど絶対感じないでほしい。



      それを「希望」と名づけよう

  街が揺れた夜、君はひとり無断で、
  市営プールに潜りこみ、身体を水に浸した

  そして暗がりの中、瞑想した

  人は時に、光に水に、雨に風に、感謝し、
  人は時に、光に水に、雨に風に、屈服する

  この闇の向こうに震えるのは
  誰か、嘆きの声

  同胞の不在は確かに不可解だ

  それはそうだ
  しかしどうだろう

  君は偽善の涙など流さないと誓ってくれ
  決まりきったお悔やみなど無用だと言ってくれ

  夜が明けて、そこにいつもどおりの太陽が照り、
  草木は首をもたげ、
  鳥たちは空を往く

  あぁ、美しくも残酷なクリシェ!

  一方で、
  君の身体の細胞ひとつひとつに染みいる光はどうだ
  傷だらけではあるが依然雄々しいその筋肉はどうだ

  そうさ、君は同胞の不在を気にかけているんだろうが、

  たとえば、
  偶然にも生き残った君の生を讃えてみてはどうだ?
  たとえば、
  生き残ったことへの幸運を噛みしめてみてはどうだ?

  不謹慎だとわめく偽善者を後に残し
  君が光を放つことで、友を弔うんだ

  それを「希望」と名づけていいんだよ

  余震は続く

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     2011年 誕生日に寄せて
     佐野元春

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