徒然なるままに

子供の頃から活字が好き。読んだ本のこととか日々の暮らしの中で感じたことを綴っていきます。

不死鳥 はやぶさ

2010年06月14日 | 今朝の新聞から
小惑星探査船「はやぶさ」が地球に帰還した。
今朝の新聞で、このプロジェクトに携わった人々の記事を読んだ。
朝から、感動で胸がいっぱいになり、涙があふれた。

人は、無謀と思えることに取り組む人々には冷ややかに批判ばかりする。
成功すると手のひらを返して寄ってくる。
きっとそんな状況もあったのだろうと察する。

「アメリカでもやらないような挑戦、できるわけがない」という陰口の中の船出だからこそ、研究者としての意地があったのだと思う。
彼らでさえ、地球に帰ってこられる見込みは10%もないと考えていた人もいたという。
もうだめかという危機に何回も遭遇しながら予定より3年も長引いた飛行距離は月への往復約8000回に相当する約60億キロに達したという。

バッテリーが予定通り作動したことが大きいという。日本の職人の技だ。

これからカプセルを回収できてそこでこの計画が完了する。
プロジェクトチームのリーダー川口氏はこう綴った

満身創痍のはやぶさに「どうして君は(燃え尽きる運命なのに)これほどまでに指令に応えてくれるのか?カプセルは次の後継機へのたまごとなると考えるべきなのだろう。はやぶさ自身もそれを望んでいるのだ」

機械が心を持ってしまったような錯覚を感じた。
はやぶさが火の球になって燃え尽きたとき、きっとプロジェクトに関わった人々は熱い涙を流しただろう。
史上初の快挙を成し遂げた、はやぶさ、スタッフ、お疲れ様。そして記事を書いた記者の心が伝わり、新聞っていいなあと思った。

はやぶさが大気圏に突入する時の写真です。撮影者:デジタルファインアーティストのKAGAYAさん


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