命日

嫁いで２年で姑はがんで逝った。理解しあう時間もないうちに。
今日はその命日。
夫に似て無口でとっつきにくくて怖かった。
早いものでもう30年・・
婚約中にがんがわかったので、躊躇するキモチがあったけれど物事を深く考えることのない私は成り行きに身を任せてしまった。

死後2年同居の後、舅は同じ屋敷内に家を新築してすごい年下の人を後妻に迎えた。

何度か姑の夢を見たことがある。
夢の中で焦るのだ。「だめ、おかあさん来ちゃだめ」と新しい奥さんがいることがばれちゃう！と必死でこっちにこないように焦るのだ・・

母が亡くなって早いもので4ヶ月あまりが過ぎた。
ただの一度も夢にさえ現れもしない。

冗談で「お礼くらい言いに出てくればいいのにね～」とか言っていたら友人が
「思い残すことがないから出てこないんだってよ」と。

わたしもやれるだけやったし、母も十分生きたのだと思う。

それに比べ、男の子ばかりで娘のない姑は寂しかったねとしみじみ思う。
自分がその年にならなければ理解できないことがとっても多いとこの頃よく感じる・・・
お義母さん、今日はしっかり偲びましたよ。