指す2
1
後ろ指をさされたことが幾度かある
背中の真後ろでさされたことも
わたしをさした
その指の鋭さ
それは今もときおり背中を疼(うず)かせる
だが と思う
わたしの背中はどれほど深く知ったというのか
わたしを指さしたその指の 長い痛みを
恥ずかしさ 悔しさ 無力感
それらの絡まり合った自己嫌悪の長さを
2
夢に来て
己の罪を晒される
過去の罪が夢に出てくることがある。幼少期、青年期、それ以降の罪。妻が、いま変な声を出したわよと、起こすこともある。いったいどれほどの罪を犯した自分なのか。
平生のんきな顔で暮らしているわたしだが、「黒歴史」として一つひとつ数え上げていったらどうなるか。
だが、向き合わなくてはなるまい。たとえもう直接お詫びすることができなくても。
●ご訪問ありがとうございます。
自分の罪ゆえに指さされることは、いわば当然のことと思います。記憶していませんなどと、言い逃れはできません。勇気を出して向き合おうと思います。