祈りを、うたにこめて

祈りうた(メメント・モリ(死を忘れるな) 明日こそ・あすなろ) 

明日こそ

 

明日こそ爪(つめ)を切ろう
そう思ったのに
時間が回って いまはもう夜
なんでもないことが
めんどうになっている

明日こそ優しくしよう
そう悔(く)いたのに
目覚めたばかりで口喧嘩
妻の地雷を知っているのに
大事なひとを傷つけてしまう

何かのせいにしたいような
大声を出したいような
でも抵抗してやると拳(こぶし)を握るような


きょうも
ニュースでコロナが暴れている

 

 

あすなろ

 

すはなれるかもしれないヒノキ  それに焦(こが)れた若者

れちがいざま ざっくり頬斬る般若(はんにゃ)と化した

んにんの血をながせば 痛みを知る君と成るのか

じょうに明日(あす)を散らした花びらたちよ どうか立って樹に咲いておくれ

 

 

 

●ご訪問ありがとうございます。
「明日こそ」は、日々の感染者数が増してきたときに書きました。めげそうな気持ちがふと湧いてきました。
「あすなろ」は、高校生の殺傷事件に心がゆすぶられました。まだ全容がわかりませんが、被害にあわれた方々の無念さを思わずにいられません。

なえそうな心ですが、このようなときにこそ天を見上げたいと思います。そして、「神さま、助けてください。あなたはすべてを見ておられますから」と祈ります。

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