祈りを、うたにこめて

祈りうた(でくの坊  信用)

信用

 

アルバイトでテスト作りをした

メールでやりとりした

一度も顔を合わせない 

電話で声もきかない

 

一区切りついた

提供いただいた資料はどうしましょうとたずねた

―そのままお持ちください 信用していますから

そう返信があった

 

「信用していますから」

顔を知らず声を聞かず メールだけの出会い 

メールだけの別れ

パソコンに眠ったままもう目を覚まさない「信用」


 

 いわれのない信用は、のどに何かがひっかかったようで、気持ちがよくありません。「信じる」「信頼する」「頼る」「頼みとする」など、似た意味の言葉も同様です。
 「信(まこと)」は、それを注ぐ者の全力を求めると思います。
 「信心」「信仰」という言葉を並べてみれば、理由の要る、同じ根っこの言葉だとわかるでしょう。
 「信のこころを用いて相手に対する」、それが「信用」だと思います。

 

 

●ご訪問ありがとうございます。

ひとから信用されることの少ない人生を送ってきた私には、この出来事は妙な体験となりました。ネット社会の現象のひとつかもしれません。「信用取引」のあやうさ、責任の乏しさなどを、ちょっとだけ考えさせられたことです。

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