距離―おやこ
1
子どもより親が大事と思いたい 悔やみながらそう書いた小説家
病んだ子どもと代わりたい 涙でそう綴った詩人
わが子をかばって焼け死んだ原爆の母
―誰だろう、私が似ているオヤは?
2
叩いたこと あります
夕飯抜きにしたこと あります
いまでも頬を打った掌が痛みます
ご飯が今でものどにつかえます
3 川柳
父知らで 父となりたる 怖い奴
父という 生き方うずく オヤシラズ
「オトウサン 」 自称しながら 浮いてく歯
天の父 まだまだ遠慮 甘えない
「わが父」と 呼びかけてみよ 天あおぎ
★たんぽぽの 何とかなるさ 飛んでれば
★いつも読んでくださり、ほんとうに有難うございます。