日本グルーヴチューン振興会

レヴュー:星村麻衣 『Joyful』

Joyfull_1“ピアノガール”(この冠も不必要かと思いますが…笑)星村麻衣のセカンドフルアルバム。
ファーストをリリースしてから異常なまでに(表現悪いですね)タイアップシングルを連発していた彼女ですが、ようやくアルバムリリースに漕ぎつけました。
ここまでアルバムが延びたのは「売れないからか?」「制作に行き詰って?」とか色々と考えてしまったのですが(苦笑)

まず、一通り聴いて思ったのは「良く練られてるなぁ」「時間掛けただけのモンは出来たなぁ」という肯定的な感想。ソングライターとしての彼女の力量は評価できると思います。ただ、全体としてのレヴェルは上がってるし、纏まりもあってイイんだけど・・・ドラマティックさに欠ける気がする。キラーチューンが無いコトがやはり辛いか。

一曲一曲を見てみれば、いい曲が揃ってるんですけどねぇ。
シングルの「EVERY」とか、アルバムに収まっても実にイイ曲だと思うし。全体的にミドル~スロウチューンが多いのが私的には残念だなぁと。せっかくCHOKKAKU氏にアレンジさせるならもう少し弾けた曲でやって欲しかった。

今回のアルバムのアレンジでは中塚武YANAGIMANがイイ仕事してます。特に中塚氏の「Summer of Love」はシングルのカップリングで聴いた時からお気に入りでしたが、心地よいホーンを生かしたミドルグルーヴに仕上げてくれてて大好きですね。YANAGIMANアレンジの「Party Night」ギターのカッティングとホーンがグルーヴィな大好物サウンド(笑)
一曲だけ入ってるカヴァーは竹内まりやの名曲「プラスティック・ラブ」をYANAGIMANがラガテイストにアレンジしたもの。私は結構好きです、コレ。

ピアノロックの呪縛が解かれてからの彼女は、ソングライティングに幅が出てきたと思うんだけど、アルバムの中に1曲か2曲“ピアノが弾けるピアノポップ”が欲しいな。あくまで個人的な希望なんですが(笑)
ともあれ、1枚のアルバムとしては十分合格点。このアルバムを作ったコトで、彼女は更に変化を起こしそうな気がします。そんな期待感を感じられる作品になったと思うのです。


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