基本的に、J-POPの新譜を買い漁る『新譜バイヤー』(笑)の私ですが、タマに旧譜を買うコトがあります。ソレは、色んなきっかけがあるのですが、やはり“過去の作品もちゃんと聴きたい!”と思わせてくれるアーティストと出会った時。
今回のきっかけは、4/14に渋谷クアトロで行われた、モーテルブルーというレーベルの所属アーティストイベント“「ことばと紙屑」展”のダイジェスト映像を見たコトでした。
モーテルブルーには、私が世界一愛するバンド“モダーン今夜”が所属しているのですが、他にも素敵な音楽を奏でるバンドがいます。
そして、今回ハマったのが“Lamp”という3人組。
男女ツインヴォーカルで、二人とも暖かい心地イイ声をしているんです。
そして、そのソングライティングのセンスが絶品。ラテン、ソフィスティケートソウル、AOR、ソフトロック、シティポップス、趣味のいい音楽のエッセンスを凝縮した様な作品群はホントに素晴らしくて。
私は、シティポップス好きなので、ミドル~アッパーでギターのカッティングやパーカッションのグルーヴが感じられる曲がお気に入りですが、ボサテイスト強めの曲なんかもイイんですよねぇ。
あ、今回買ったのは2003リリースのファーストミニアルバム『そよ風アパートメント201』
1曲目の「風の午後に」が、今回旧譜を買うに至った原因となった曲です。とてもグルーヴィでツインヴォーカルやフルートが実に気持ちいいラテンアッパー。榊原香保里さんのエンディングのスキャットがまたキュート(笑)
4曲目「今夜の二人」もイントロのギターカッティングからしてシティポッパー心を擽ります。こちらは、永井祐介くんの少し甘めで、心地よくスモーキーなヴォーカルがまたイイ!ストリングスもイイ味わいを加えてますね。
そして2004リリースの『恋人へ』
ファースト以上に素晴らしい曲が並んでます。基本的にポップス色が強まった感じがしますね。きちんと、過去の遺産に対する愛情があって、尚且つ、それらに対する優れた理解力と咀嚼する力があって、加えてアップ・トゥ・デートな感覚を加えるセンスを持ってるバンド。若いのにスゴイっす。個人的には、「平成のシュガーベイブ」になれる逸材だと、以前の記事に書きましたが・・・今回、その思いを新たにしました。
このアルバムのお気に入り曲は、なんといっても3曲目の「最終列車は25時」!!
コンポーザーの染谷大陽が弾くガットギターを筆頭に、パーカッション、エレピ、演奏が素晴らしくグルーヴ感があって、香保里さんの柔らかく甘いヴォーカルが実に良く合ってる。大貫妙子やユーミンにも負けない、ポップスの歌姫だと、個人的には大絶賛(笑)
永井氏のヴォーカル曲では、5曲目「明日になれば僕は」をレコメンド。サニーディサービスを彷彿とさせるノスタルジィ感と、心地よいリズムに乗る素晴らしい旋律。ささくれた心に優しく染みる極上ポップです。