今年最後の記事はマイベストアルバム。もうフィジカルのCDを購入することが本当に少なくなったので、買ったCD=今年のベスト作品のような感じなのですが。今年発売されたCDの中で大好きな5枚はこちら。
オーニソロジー『食卓』
配信は2022年ですが、待望のフィジカルが出たのが2023年ということで、どうしても入れたかった作品。彼の声の魅力が溢れる6曲。日本で五指に入るヴォーカリストだと思います。
cero『e o』
ceroの5thアルバム。前作の少しマニアックな感じを若干揺り戻した、程よい親しみやすさが心地いい。それでいて孤高を漂わせる音作り。素晴らしい。
Cornelius『夢中夢』
コーネリアス、久しぶりのアルバムは歌ものとして、ポップスとして普遍的な魅力を湛える一枚。歌はニュアンスが大事なんだと感じられる暑苦しくない歌唱が何十年経ってもフラットに楽しめるであろう名盤。
KIRINJI『Steppin' Out』
堀込高樹のソロプロジェクトとなって2枚目のアルバム。個人的には前作よりこなれた感じでずっと好きですね。軽快な曲、ポップな曲、キャッチーな曲も多く、親しみやすさがありつつ拘りが随所にある作品。
松木美定『THE MAGICAL TOUCH』
ジャズとポップスを糧に2020年代の音楽界を牽引して行くであろう異能の天才、松木美定がついにリリースしたファーストフルアルバム。彼の、いい塩梅でスモーキーかつ柔らかい声が印象的。流麗で美しいメロディ、緻密なコード進行、神経の行き届いたサウンド。9曲で30分弱という潔さも素晴らしい。
最後に、CDの盤が出てない(現時点で配信のみ)けど2023年のベストアルバムという意味で絶対外せない作品を特別に1枚。
北里彰久『砂の時間 水の街』
Alfred Beach Sandal名義でも知られる北里彰久。今年の年末になって、とんでもないアルバムをぶっこんできました。元々STUTSとのコラボとかで、めちゃくちゃ好きな声だと思ってた訳ですが、今回のアルバムは本当に素晴らしいです。ボサ系ブラジリアンミュージックを下敷きに様々なテイストが絡み合う楽曲をガットギターと歌の力がまとめ上げる見事な一枚。大好きなケバブジョンソンのカバーも秀逸。
という事で2023年もいい音楽がいっぱいありました。ミュージシャンの皆様、ありがとうございます。