前の記事がジャズっぽい感じだったので洋楽の方もそれっぽい感じで。
この曲は、俺の100曲という視点ではなく俺の鍵盤という感じの一曲です。
スティング BRING ON THE NIGHT
ポリスのフロントマン、スティングが1986年にリリースしたライヴ・アルバムのタイトルチューン。
個人的に、楽曲として人生の100曲に入れるには弱い。
しかしながらこの曲には楽曲としての評価を上回るとんでもない魅力が溢れているのです。
オマー・ハキムやダリル・ジョーンズ、ブランフォード・マルサリスといった実力派ジャズメンを集めて作られた本作ですが、そのセッションテイストの演奏はスタジオ録音では切り取る事ができないライヴならではの魅力が満載。
そしてこの曲を私の100曲足らしめるのは他ならない鍵盤のケニー・カークランドの存在。この曲におけるケニーの鍵盤ソロは私の人生で一番好きなソロだと断言できる。
ポップスのフィールドで印象的な鍵盤ソロというのはそんなに多くない気がしますが、コレはもう文化遺産レヴェルだと思うのです。
パーカッシヴかつグルーヴィ、フレージングのセンスもテクニックも申し分ない究極の鍵盤がこの曲に収められているのです。
ケニーが43歳で亡くなってしまったのが本当に残念です。