実に1年ぶりの俺100の洋楽編。
これ、すっかり頭から抜け落ちてた一曲なのですが、家で音楽話をしている時、話題に上がり聴き返しているうちに深みにハマるという。
カナダ出身のロックシンガー、ジノ・ヴァネリが1978年にリリースしたアルバムのタイトルチューン。このアルバムから「アイ・ジャスト・ワナ・ストップ」が大ヒットしたので、メロウな歌い手の様な印象を持つ方もいるかもしれません。
取り上げた「ブラザー・トゥ・ブラザー」はそんなイメージからは程遠い強烈な一曲です。プログレのような様式美、テクニカルな楽器演奏の応酬はフュージョン、ジノのヴォーカルは圧があり実に上手い。冨田ラボこと冨田恵一さんのサウンドメイクにも影響を与えたのではないかと感じる構成と編曲です。
このアルバムで素晴らしく印象的なギターを弾いているのがカルロス・リオスという方で、これが実質デヴュー仕事だと思われます。ラリー・カールトン直系と思しきギター、最高です。
ちなみに上の2014年のライヴ動画も最高です。ギターはカルロスではなくJay Koderですが、こちらも見事なお仕事っぷり。ジノの佇まいがコント番組『LIFE』にでも出てきそうな感じなのに歌うと物凄いのがツボに入るんです。