日本グルーヴチューン振興会

レヴュー:吉本佳代『duodji(ドゥオッヂ)』

金曜の夕方、バスに乗ってCDショップに向かった。
入荷の知らせを受けていたCDを引き取りに。
台風が近づいていたが、それほど雨も降っていなかったし、とりあえず一刻も早く手にしたかったから。

発売日は先月の27日。半月遅れでようやく手に入れた(苦笑)
そして、金曜から延々とヘヴィローテーション中♪
そのCDが・・・・・・

吉本 佳代
『duodji(ドゥオッヂ)』

Duodji_1









私が“世界一愛する声”の持ち主。
富山在住のシンガーソングライター。

出会いは、とても些細な事だった。
ファーストアルバム『lost and found』がリリースされる時、ショップで見た1枚の案内書。
そこにあった「富山のキャロル・キング」というキャプション(今考えると、これってどうなんだろ?と思いますがww)と、収録されたキャロルの「I feel the earth move」のカヴァー、そしてメガネの似合うアー写に惹かれて(笑)発注してみた。

聴いて、一発で落ちた・・・
fall in love・・・・
ホントに、恋に落ちた様にになった。
私が理想とするヴォーカルが、目の前にあった。
透明感伸びやかさ絶妙に残るアク心地良い倍音ココロに訴えかける奥深さ・・・・この声に、どれだけ助けて貰った事だろう。

このアルバムは3枚目になりますが、今までと変わらず素晴らしい曲が収められています。

シンプルだけど、印象に残るメロディ。

生きていく上で、少し前に進む力を貰える詩。
そして、その楽曲を最大限に響かせるヴォーカル。

派手なギミックも、驚きも無いけれど、このアルバムには「大切なコト」が何なのか、気づかせてくれる力があります。
とても、優しくてあたたかいアルバム。

オープニングは「Monologue」
アコギとオルガンに導かれて歌い出すカヨさんの声に、まずグッと惹き込まれる。相変わらず素晴らしいヴォーカル。アルバムへの期待が膨らんでいく。

2曲目の「であえて よかった」は、ベースの効いたミドルグルーヴ。
サビで重ねられるカヨさん自身のコーラスも気持ちイイことこの上なし。

3曲目の「Hymn」は、ホントに聴いててココロ落ち着く歌。後ろで鳴ってるのはジャンベですかね?とても心臓に響く。「ほんとの ことほど うまく 言えない  伝えたい想い あふれているのに」のフレーズと、ラストのホーメイの様なヴォーカルが染みます・・・・

4曲目「ドーナツのうた」は、とてもキュートなポップチューン。思わず肩を揺らしてしまう。ちょっとニューミュージック全盛の頃のテイストも感じるかも。

そして、5曲目の「Life」は圧巻!
柔らかいのに力強い歌声と歌詞に力を貰う。
エモーショナルなギターソロや、リリカルでドリーミンなピアノ。
カヨさんのヴォーカルのエネルギーが溢れた名曲です。
また、人生の道標になる曲を貰いました。

ラストは「ほしひとつ」
カヨさんお得意の、ネイチャー系(謎)(笑)スロウチューン。牧歌的なサウンドメイクと、ヴィヴラートの効いたヴォーカルが実に感動的。
ラストを飾るに相応しい逸品です。

本当に、この声に何度励まされたコトだろう。
そして、これからも。
ささくれた気持ちを、柔らかく包んで、癒してくれる。
私にとって、吉本佳代さんって、そんな歌うたいなんです。
生きていく上で、とても大切な存在。

だから、彼女がずっと音楽に携わっていける様に、できる限りのコトをしたい。支えていきたい。
そんな風に、漠然と考えていたりするのです。

どうか、このアルバムが、一人でも多くの人の耳に触れ、感じて貰えるコトを願っています。


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