また随分と間隔が空いてしまった様な・・・・何だかんだ言って年々、更新頻度が落ちているのを実感しています。
感じたコトを言語化する能力が退化しているのでしょうか(苦笑)
そんな老化を気にする私でも聴くと清々しい気持ちにさせてくれるコチラ。
『FLASH』
2015/8/19リリース
レーベル:SILHOUETTE RECORDS
ディストリビューター:Village Again Association
ZLCP-0263
彼らの名前を知ったのは東京女子流のシングル「Never ever (TJO & YUSUKE from BLU-SWING Remix)」がきっかけだった様に記憶している。ただ、その時は名前が頭に入った程度だった。その後、たまたまツイッターに流れてきた今回のアルバムのリード曲のMVを見て、完全にハマった。
後で調べてみたら、結構なキャリアなんですね。メジャーデヴューしてたりして。一般的なJ-POP界隈とは少し違うテリトリーにいらっしゃる様なので気が付かずに申し訳ない。
しかし、今回のアルバムは普段J-POPだけを聴いてる人でも違和感なく楽しめる、実にとっつきやすいアルバムだと思います。
ジャズバンドなんだけど、そのベース部分にアシッドジャズやファンクグルーヴ、シティポップetc.色んな気持ち良い要素が乗っかってて聴くシーンを選ばない上質なポップミュージックになっている。
一番シーンとして似合うのは夜の都会。アーバンスタイリッシュな、本当に私好みの作品。
プロデュース・アレンジ・作曲・プログラミング・鍵盤を担う中村祐介氏のポテンシャルの高さが堪能できるサウンドメイクに加え、女性ヴォーカルの声質もマイルド且つイイ意味で少しザラっとした感触が心地良い引っ掛かりを残す。日本語詞が多いのも親しみやすさを演出していると思います。
そして、何と言っても心地良さの最たるモノがホーンの素晴らしさだと確信してます。ジャミロクワイやインコグニート、プランニューヘヴィーズといったUKアシッドジャズを支えるウィンストン・ロリンズ率いるREALのホーンセクションが奏でるフレージングの気持ちイイこと!音の重層感と音圧の絶妙な匙加減も最高です。このホーンの音ならずっと聴いていられる。そんな風に思えるのです。
なので、個人的なおススメはホーンが堪能できる「FLIGHT」「満ちていく体温」「FLASH」の冒頭3曲と10曲目の「LARK」。特に頭の3曲はヤバいです。カッコいいギターのカッティングも、グルーヴィなベースラインも、腰が揺れるドラムのビートも、エレガントでクールな鍵盤も全てが見事に溶け合ってて。
彼らの今回のアルバムを聴いてて、少しFIRST IMPRESSIONというユニットを思い浮かべたりしました。落ち付いたトーンの女性ヴォーカル、アーバンスタイリッシュなポップグルーヴ、夜の都会が似合う感じ。2015年の今、BLU-SWINGというバンドによって、こんな心地良い音楽が作られていることに感謝しつつ、こんな音楽がもっと溢れる様になれば良いなと願う次第です。