日本グルーヴチューン振興会

レヴュー:サディスティック・ミカ・バンド 『ナルキッソス』

21世紀にサディスティック・ミカ・バンドの新譜が聴けるとは思ってもいなかった(笑)
しかも、ヴォーカルが木村カエラ!!
最近のカエラちゃんの曲がイマイチ「大好き」と言いきれない私でしたが、コレに関しては文句無し。
ロックの中に、そこはかとなく漂うポップ感が欲しかったんだよぉ~(笑)
Narkissos

ボーナストラックの「タイムマシンにおねがい」を除く10曲については、加藤和彦が3曲、小原礼が3曲、高橋幸宏が2曲、高中正義が2曲と、メンバーが均等に受け持ち、それぞれのカラーを出しています。

1,2曲目は、カエラちゃんのパワフルなヴォーカルが、バンドに新しい命を吹き込む(でも、ミカ・バンドらしさもちゃんとあって)ロックチューン。

3曲目は、加藤和彦のヴォーカルによるオールドブリティッシュロックテイストのミドルチューン。ルーズなノリが実にカッコいい。

4曲目はユキヒロ氏のヴォーカル曲。いかにもユキヒロ節という感じのメロディ展開と歌に、ちょっぴりノスタルジー(謎)(笑)

5曲目は小原氏がヴォーカルを務める。桑田佳佑の様に、英語的に聴こえる日本語を混ぜ込んだソラミミ歌詞のナンバー。加藤氏のマンドリンが印象的。

6曲目は高中氏のギターがメインの曲。ブルースフィーリングとロックテイストが絶妙にマッチしたカッコいい1曲。英語とスウェーデン語の語りが入ってます。

7曲目で、やっとカエラちゃんのヴォーカル。でも、ユキヒロ氏とのデュエット(苦笑)。かなりアンビエント系の幻想的なメロディラインと複雑なバッキング。ちょっと実験的なイメージ。

8曲目は小原氏が歌う。彼の曲が一番、あの時代のミカ・バンドのテイストを強く残している気がする。重たいリズムと、けれんみの無いギター。実にロックしてる♪

9曲目はまた加藤氏のヴォーカルに戻って。イントロのギターからしてロックンロールのカッコよさを十二分に発揮する。グルーヴィなギターリフがグイグイ惹きつける。

10曲目は高中正義のペンによるインストナンバー。歌詞は無くても、ギターがメチャメチャ歌ってる。もの凄く温かな気持ちになる。

ラストはボーナストラックの「タイムマシン~」。カエラちゃんのヴォーカルは、実にこの曲にマッチしています。もしかしたらオリジナルを越えてるかも・・とすら思います♪

個人的には、カエラちゃんのヴォーカル曲がもっとあって欲しかった。色々と事情はあったと思うけど。
ミカ・バンドのサウンドに、これほど似合う声ってのも、なかなか無いと思うんでね。
でも、なんだかんだ言って、彼らのウデを改めて“スゲッ”って感じたかな。

これで、レヴュー記事の在庫は全部放出しました(笑)
しばらく、更新がカメの様に遅くなるかと思いますが、お見限りにならずよろしゅうに<(_ _)>


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