詩育22.8.29 ホタテ貝が、涙。
噴水がおののいて落ちるサンダルも履かず背なかを追いかけたこのポケットにひそませたナイ...
つらなりのほつれ fray of sequence(39)夏のドット②
日記帳の手書き文字はいつのまにか落とし込まれる、すべて平和という悲しい現場に。 青い...
青いイルカの夢(47)曇り空
アイスランドの秋からとびきりの、もの悲しさどうぞ。どうなってるのかここんとこ気にする...
つらなりのほつれ fray of sequence(38)夏のドット①
絵日記の升目に落ちる夏の木漏れ日が鹿の背中で白いドットになる。 夏休みには句読点をや...
詩育日誌22.8.25雨鳴き
畑から鶴嘴がでてきた釣針だった夢はとても痛く刺さったままてみじかでなげやりな行きさき...
つらなりのほつれ fray of sequence(37)パサージュの魂
サイテーの愛でも魂を目覚めさせられる。ベテランの頸骨がぽつぽつと歩きだした。 商店街のアーケードはクジラの骨だよ、とレジ打ち係の同僚がぼやいた。パサージュから外に出るときその...
詩育日誌22.8.23 だれかいる
いくつかの月を追いかけている資本がふらっとだれでもないだれかまで旅に出たくなったよろ...
つらなりのほつれ fray of sequence(36)とうとつに、女郎花。
女郎花は肺胞として接写される、愛人としての重い気分を外示して。 恋につまづくのはかん...
ゆらぐかけらShakenFragments(30)吐息
吐息のゆらぐかけらが山羊樹になって目を閉じている 鍵穴に入らないストア学派はじめから...
南フランス田舎紀行(21)ミディ運河の港町、カステルノーダリ
カステルノーダリ Castelnaudary は、ミディ運河の美しい港があることで有名である。 トゥールーズとカルカソンヌのちょうど中間に位置している。この辺りはかつてローラ...