馬屋記ーヤギとクリの詩育日誌

詩育日誌22.8.15盆路

忘れていたいもの
それほど少なくない
ホトトギスの花は
台湾のランに似ている
うなだれた頭は
墓を拝んでいる人のもの
ぼんやりしていた
べつの世界から
まなざしが引きもどされる
もっと、ほがらかに。
慰めるはずだった
飢えた鬼に
泣き声を施されている
遠くでひとり
日ぐらしが笑う一度きり
忘れていたもの
それほど多くない


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「文学」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
2024年
2023年
人気記事