どんぐりうさぎのタンポポ野原

自作の陶芸作品を見てほしくて始めたブログですが、いつのまにか
野鳥と小さな翅の友達とお花のブログになりました★

啼かない鳥は空に溺れる / 唯川 恵 を読みました。

2018-12-07 07:47:00 | 本のこと

 鳥の話ではなく、2組の母娘の物語でした。
野鳥好きの私ですが、そのことは 承知の上で読んだ本です(笑)

読みながら考えたことは、真実はひとつではないということです。
母と娘、それぞれの意識のずれ
自分の都合の良いように現実を捻じ曲げた記憶というものを
私自身も実感しているからです。

母がその友人に私のことを話していた時
私の思う事実とは違うことを言いだしたのです。
どうしてそんなふうに言うのかなと思いましたが
母は、そのように思い込んでいたのでしょう。
もしくは、そう思いたかったのだと思います。

この小説の中に次のような言葉が出てきます。

母が愛情と信じるものを、娘は束縛と捉える。
娘が旅立ちと認識するものを、母は見捨てられたと嘆く。
どちらが正しい、どちらが間違っている、と、
 誰が決められるだろう。 答えは永遠にふたつだ。


血の繋がりがあるからこそ、同性だからこそ
厄介で、でも逃れられない。
 母娘とは、ほんとうに複雑なものだと思います。


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