１．画面が映らない、一瞬映るがすぐに消える、時々画面が映らなくなる。
この症状の場合は、電源ユニットの電解コンデンサーの故障の場合と、液晶パネルのインバーター回路の故障、パネルの蛍光管の故障などの２つに分けることができます。
この場合、電源ユニット内部を開けて、電解コンデンサー（円筒形の部品）の頭部が膨張していたり、液漏れ（頭部が錆びたようになっています）していないか、確認してください。なおコンデンサーのまわりに白いクリーム状のものがついていることがありますが、これは部品の固定や振動抑えのためで、液漏れではありません。
電解コンデンサーの異常が確認できましたら、送付下さい。電解コンデンサーを交換し、検証パソコンで動作確認・負荷テストを行いご返却いたします。
逆に、電解コンデンサーに異常が認められない場合は、電源ユニットの故障ではなく、液晶パネル関連の故障となります。この場合は前述のように、インバーター回路の故障、蛍光管の故障などが想定されますが、弊社ではこれらについては基本的に修理対応いたしておりません。
２．電源が入らない
この症状も、電源ユニットの電解コンデンサーの故障で発生することが多いです。電源ユニット内部を確認していただき、電解コンデンサーの故障（頭部膨張・液漏れ）が確認できましたら、送付下さい。電解コンデンサーを交換し、検証パソコンで動作確認・負荷テストを行いご返却いたします。
電解コンデンサーに異常が確認できない場合は、以下の２通りが考えられます。
（１）電源ユニットの故障
電解コンデンサーが正常であっても、他の箇所（スイッチングＦＥＴ、ダイオードなど）が故障している場合、電源が入らない現象となります。この場合は、故障箇所の特定や、故障範囲が広い場合がありますので、電源ユニットを送付くださっても、修理できない場合があります。
（２）マザーボード側の故障
マザーボード上の電源回路部品の故障によっても、電源が入らない症状になることがあります。マザーボード上の電解コンデンサーの故障（頭部膨張や液漏れ）している場合もあります。
この場合は、実機（本体）がないと修理・動作確認ができません。
以上をご理解のうえ、電源ユニットを送付下さい。
まず、電源ユニットを送付くださる前に、一度内部を確認していただき、電解コンデンサーの異常が認められるようでしたら送付下さい。
