ずっと、Windows Defenderを使用していたのに、どうしたのかなと思い詳細をお聞きしたところ・・・
百貨店のカードが「不正利用された可能性がある、云々」というメールが来たそうです。
該当カードは確かに持っているそうですが、一度も使用したことがないそうです。
セキュリティソフトを入れれば、このようなメールが来なくなると思い、依頼したとのことでした。
まず、セキュリティ云々の前に、このメールの真偽を確認しないといけません。
お客様には、メール中のリンクをクリックしないようにお願いして、以下確認しました。
最初に、メールの本文に「~~様」という宛名が入っているかどうかです。
これは、入っていないとのこと。
仮に本当に不正利用された旨の通知のメールであれば、宛名が入っているはずです。
一斉に多数の相手にメールをばらまくような場合は、本文に宛名をいれることができません。
次に、送られてきたメールアドレスです。
お客様は、店舗用のアドレスと個人のメールアドレスを持っており、送られてきたのは店舗用アドレスでした。
百貨店のカードに店舗のメールアドレスを登録することはない、とのことでしたので、ほぼ詐欺メールで決定です。
もし、それでも不安であれば・・・このメールに記載されている連絡先ではなく(絶対にダメです!)、本来のカードの裏面に記載されている連絡先に連絡してみて真偽を確認してみればOKです。
次に、セキュリティソフトを入れれば、このような詐欺・フィッシングメールが来なくなるかという件です。
結論から言うと・・・完全に来なくすることは不可能です。
メールの仕組みからすると・・・指定されたメールアドレスへメールを届けるのがメールサービスです。それがフィッシングメールや詐欺メールかは関係なくユーザーのメールサーバーへ届けられます。基本的にどんなメールも届けられてしまうと思ってください。
でも、ある程度の対応方法はあります。
・メールソフトのメッセージルール機能を使用して、特定のメールアドレスや件名のメールを指定したフォルダー「例えば:ごみ箱」へ移動する。
しかし、この類のメールは差出人メールアドレスや件名をちょくちょく変えてきますので限界があります。
またメールソフトやセキュリティソフトでも「迷惑メール」や「スパムメール」の判定を行うことはできますが、メールとしては受信し、件名などにそのような「注意メッセージ」を表示するまでになります。あくまでもそのメールを信じるか信じないかは、ユーザーの判断になります。
・契約しているプロバイダーのサービスで、迷惑メールなどをプロバイダー側で預かるものもあります。
迷惑メールの類のメールがプロバイダーのメールサーバーに届くと、「迷惑メールと思われるメールを預かりました、云々」というメールが届きます。
そうすると、プロバイダーが預かっているメールボックスへ該当メールを見て、削除するか受信するかを判断します。
いずれの方法も、完璧ではなく重要なメールを「迷惑メール」扱いにしたり、メールボックスに隔離したりしてしまうこともゼロではありませんので、どこかでユーザーが確認しないといけません。
セキュリティソフトをWindows Defenderから他の(有料)セキュリティソフトに替えても、メールにウィルスが付いているような場合は、検出し削除あるいは隔離してくれますが、迷惑メールやフィッシングメールについては、基本的に挙動は変わりません。
どらとものメールアドレスは、ホームページで公開しているせいか、このような迷惑メールやフィッシングメールの類が多数入ってきます。
朝一番での作業は、これらのメールの削除から始まります。
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