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Lavie NS600/N 内蔵バッテリー交換

ずっと使っていなかったノートパソコンを久しぶりに使ったら動作しない・・・とのことでお伺いしました。

詳細をお聞きすると・・・ノートパソコン(Lavie NS600/N)がずっと使っていなくて、もう一台のノートパソコンで用が足りていたそうですが、こちらのノートも使う必要がでてきたそうです。いざ使おうとしたら・・・ACアダプターが見つからず、近くの電気屋さんでACアダプターを購入してつないでみたそうですが、突然電源が落ちることがあるとのことでした。

とりあえず電源を入れてみました。
すると、電源ランプは白色の点滅、ACアダプターの差し込み部のランプは、オレンジの点滅になっていました。
電源ランプの白色の点滅は、スタンバイ状態以外だと、内蔵バッテリーの残量が少なくなると点滅することがあるみたいです。
ただACアダプター側のオレンジの点滅はヘンです。
そうこうしているうちに、突然電源が落ちてしまいました。
気を取り直して、もう一度電源を入れて、バッテリーの残量を確認してみました。すると・・・

残量は0%です。朝からずっとACアダプターにつないでいるとのことでしたので、0%はヘンです。画面上はACアダプターに接続されていることになっています。
暫くバッテリーの残容量を見ていましたが、0%から増える気配はありません。
バッテリーを簡単に取り外せる構造の機種ではないため、一旦パソコンをお預かりしました。


この機種は、底面のネジをすべて外して、光学ドライブを取り、カラ割すれば底面カバーが外れます。

NECの一部の機種はLenovo製なのですが、この機種も内蔵バッテリーは「Lenovo」マークのものが使用されていました。

まず、バッテリーとマザーボードをつなぐコネクターを外して、暫くおいてから再度バッテリーをつないでみました。
一旦バッテリーを取り外してみると、このようなヘンな状態が解決されることもあります・・・が、今回は全く状況は変わらず。
試しに、バッテリー無しでACアダプターのみで電源を入れてみると・・・電源のランプは点滅していますが、ACアダプター側のランプは消灯していました。(これはバッテリー充電ランプなのかも)

バッテリーの取り外しでも状況が変わらないこと、再度取り付けて暫くしても残量は0%のままであること、バッテリー単体で出力電圧を測定しても0Vであることから、バッテリーの不具合と判断しました。
お客様に前に使用した時期を確認したら・・・買ったけど使う必要がなかったので、全く使っていなかったそうです。そうすると4年くらい放置されていたことになります。内蔵バッテリーもずっと放置(充電しない)の状態が続くと過放電となってしまい、充電できなくなってしまうことがあります。

使われていた内蔵バッテリーの型番はL18M3PF2でした。ネットで同型番の内蔵バッテリーを手配しました。

バッテリー入荷後、早速交換して取り付けました。

通電してみると・・・ACアダプターのランプはオレンジの点灯になりました。電源のランプは白点滅していましたが、バッテリーの残容量が20%を超えると、白点灯に変わりました。調べると、残容量が20%を切るとバッテリー節約機能が働き、白点滅となるようです。
突然電源が落ちることもなくなりました。おそらくバッテリーが過放電で、おかしな状態だったので保護回路が働き電源断となったと思われます。
80%くらいまで充電できた時点で、ACアダプターを外してバッテリーのみで動作させてみましたが、大丈夫でした。

バッテリーを長持ちさせるためには、残量を20%~80%の間で使用するのが好ましいとされていますが、固定でACアダプターにつなぎっぱなしで使用していると100%のまま(過充電)になり、これもバッテリーにとって良くありません。ただ固定で使ってるとなかなかそこまで気が回りませんね。
最近のパソコンでは、バッテリー使用時は、80%まで充電されると自動でACからの供給を切り20%くらいまでの残容量となったら再びAC充電を開始するような、バッテリーの残容量が20~80%の間で(ACアダプター接続時でも)使用するような機種もあります。
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