お伺いすると・・・ちょっと古そうなデスクトップパソコンが・・・前面には「VistaBasic」のシールがありました。
うん?今どきVistaで使っているのかなと思いながら、電源を入れてみると・・・Windows10が起動してきました。
確かに起動や動作が遅いです。
詳細をお聞きすると・・・2年ほど前に中古で購入したパソコンだそうです。その時はWindows7だったのですが、その後Windows10にアップグレードして使用していたのですが、最近遅くなってきたそうです。
パソコンの型番で調べたら2007年5月発売のパソコン(Vista初期)で、CPUはCeleronD347、メモリ1GB、HDD160GBというスペックでした。
う~ん、このスペックでWindows10を快適に動作させるのは、難しいです。
念のためディスクのチェックを行いましたが「正常」状態でした。
高速化の方法としては・・・CPUの換装(同スロットの性能の高いCPUへ換装)、メモリ増設(最大2GBまで可能)、HDD→SSDへの換装などが考えられます。
CPUについては、CeleronDより高性能で同スロット対応のCPUがありますが、10年以上前のCPUなので、Windows10を動かすことを考えると同程度の性能の範囲になってしまいます。メモリは1GBより2GBにしたほうが、スワップの頻度が減るので、多少は効果あると思います。HDD→SSDへの換装は、ディスク自体の処理は速くなるのですが、このスペックだとCPUが追い付かない可能性が高く、効果はあるにしても本来のSSDの性能を活かせないことも考えられます。
お客様は、動作を遅くしているソフトが入っていないか・・・とご質問がありました。
動作を遅くしているソフトについては、タスクマネージャで確認すると、ある程度判断できるのですが・・・特定のソフトが足を引っ張っているという感じではありませんでした。また変なソフトも入っていませんでした。
今回のパソコンだと、Windows10でそこそこ快適に動作させるのは難しいです。中古で買われる際に「Vista」のシールを見て、だいたいいつ頃のパソコンか、どれくらいの性能のパソコンかが判断できるといいのですが・・・多少パソコンの知識をお持ちでないと難しいかもしれません。
いろいろお客様とお話しさせていただき・・・メモリーを1GB増設して1GB→2GBとさせていただくことになりました。デスクトップパソコンで、メモリースロットが1つ空いているので、増設はそれ程難しくありませんし、メモリ容量を増やしたなりの効果はあります。(本当は4GBまで増やしたいのですが、マザーボードが2GBまでしか対応していませんでした。)
もとがWindows7をWindows10へアップグレードしたパソコンで、だんだん動作が遅くなった・・・というお話も聞きます。アプリが増えて常駐アプリが増えていくことも一因かもしれませんが、Windows10もメージャーアップデートを行うたびに、メモリの消費量が増えていっている気がします。
初期のころのWindows10では、メモリが4GBでも使用率が50%以下だったのですが、最近の1909版(最新は2004版です。どらともは未導入)だと、起動しただけでメモリ使用率が70%前後となっています。新しいバージョン程、メモリ消費量が増えてきていて、動作低下の一因になっているように思います。
最近のバージョンのWindows10ではメモリは4GBでは不安で、8GBは必要みたいです・・・ただし注意しないといけないのは32bit版OSの場合は、メモリは4GBまでしか認識しません。Windows7のパソコンでは32bit版OS機も多く、そのままアップグレードするとWindows10も32bit版になります。これだとメモリは4GBまでとなってしまいます。新品で購入するWindows10パソコンは、たいていは64bit版OSなのですが・・・中古で買われるパソコンの場合、OSのbit数にも注意が必要です。32bit版OSだと、メモリーの最大容量が4GBまでとなってしまいます。
後日、メモリーを増設に伺いました。トータル2GBのメモリ容量でも十分ではないのですが、1GBの時よりもWindowsの起動やアプリの起動が多少速くなりました。趣味で使うパソコンなので、多少動作が遅くても待っていればいい・・・とのことで、この状態で暫く様子とさせていただきました。
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