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SSD(半導体ドライブ)にしたら故障しない?

最近は、Windows10へのアップグレードの際や、ディスク障害で交換する際にHDD(ハードディスクドライブ)からSSD(半導体ドライブ)に換装するお客様も増えてきました。

SSDのメリットは、読み書きの速度が速くなること、HDDのような可動部が無いので耐震衝撃にも強いことです。
時々、SSDに換装したお客様から・・・これでもうディスクの故障の心配はありませんね・・・といわれることがありますが、答えはNoです。

故障に関しては、HDDのような可動部がないので、パソコンに与える振動や衝撃による影響は、ほとんど受けないので故障しにくいです。
では壊れないかというと、そういうわけではありません。もちろん、衝撃などで、SSDのコネクタが壊れたとかいう場合もあるかもしれませんが、メモリのセルへの読み書きの繰り返しで故障するパターンが想定されます。

SSDは電気的にメモリのセルにデータを読み書きします。特に書き込み動作はメモリに大きな負荷(絶縁体の劣化)をかけるので、書き込み回数や使用時間はSSDの寿命に影響します。
なので、HDDは振動や衝撃などの外部要因で壊れること、モーターの故障で壊れることが多いのですが、SSDの場合は・・・普通に使用していても、その特性上故障することが考えられます。

じゃあ、SSDは普通に使っていてどれくらいで故障するのか・・・ということが問題になります。
どらともが交換したSSDで、今まで故障したSSDというのは、無いのですが・・・
SSDでは、メーカーがTBW(Total Byte Written、TeraBytes Written)という値を公表している製品もあります。TBWは、SSDに書き込み可能なデータ容量のことで、この値が大きいSSD程書き込み可能回数、容量が多くなり、長期間使えるということになります。
TBWはメーカー、型番によっていろいろですが、250GB前後のSSDだと、70TB(テラバイト)~150TB程度です。
パソコンの用途にもよるのですが・・・一日当たり50GB書き込むとした場合(かなりヘビーな使い方を想定)、TBWが70TBの製品だと約4年、150TBだと、8年半の利用期間となります。4年だと不安に思われる方もいるかもしれませんが・・・毎日50GBの書き込みを行うユーザーは少ないと思います。サーバー用途ならあり得るかもしれませんが・・・

ちなみに、どらともがメインで使用しているパソコンのSSD(Crucial BX500 480GB 1年くらい前に換装)の状態を確認してみると・・・


一日10時間くらいパソコンを使用していますので、使用時間3028時間では約300日となります。(実際は週一日定休日があるので、もう少し日数は長くなります)
300日で、2481GBの書き込みとすると、一日当たり約8.3GBの書き込みになります。
(実際8.3GBも書き込んでいないのですが、ディスクの丸ごとクローンを作成する際に、総書込み量が増えたのだと思います)
BX500の480GBのTBWは120TBなので、単純計算で14457日、つまり約39年のとなります。
となると、今の使い方では、SSDの書き込み量による故障というのは、ほとんど考えなくてもよいことになります。

しかし、前述のように書き込み量が多い使い方を継続的にしていると、当然故障までの期間が短くなります。
あとこれは、SSDのメモリに関してのお話しですが、他にもコントローラーや、コネクタ、基盤などもあり、これらが故障することもゼロではありません。
なので、TBWの上限で故障ということは、あまり考えにくいことではあるのですが・・・書き込み容量や、他の要因で故障することがゼロではないので、SSDにしたからディスクが壊れないというわけではありません。

一般的なSSDのメーカー保証期間は3年~5年の製品が多いです。
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