いつも伺っている事務所ではなくて、工場のほうへ行くように言われ、車で数分の工場へ行きました。
こちらのパソコンです･･･と言われたのは、XPのノートパソコンでした。Windowsのログイン画面から全く進まなくなってしまったそうです。
伺った際も、ログイン画面のウィンドウが表示されてずっとそのままだそうです。
機械制御のデータを送るプログラムを使用していて、このパソコンにしかそのソフトが入っていなくて、仕事が止まってしまっている･･･とのことでできるだけ早く直してほしいとのことでした。･･･う～ん、直せるかどうかも、見てみないとわからないのですが･･･
ディスクアクセスはしていませんでしたので、電源ボタンを長押しして強制終了しました。
まずBIOSを起動して、確認しました･･･HDDやメモリーなどはきちんと認識していて、特に問題ありませんでした。
次にセーフモードで起動してみました。･･･すると、同じようにログイン画面で止まってしまいます。コマンドプロンプトを起動したかったのですが、ダメでした。
昨日までは、正常に動作していて、今朝立ち上げたら･･･XPのログイン画面で止まってしまったそうです。
ハードディスクの障害のように思われましたので、いったんお預かりすることにしました。持ち帰ってすぐに詳細を調べて、午後５時までに修理の可否と、費用をお知らせすることになりました。
事務所で現象の再確認を行ったのち･･･とりあえず、ハードディスクを取り出しました。古いIDEタイプのディスクだと嫌だなと思ったのですが、80GBのS-ATAディスクでした。
まずは、検証用パソコンにつないで、状態の確認です。すると･･･
「注意」状態で「代替え処理保留中セクター」が沢山ありました。やはりハードディスクの故障のようです。
Windowsの新しいバージョンのOSだと、自動修復機能があり、ある程度の障害が発生しても、とりあえず自分で起動してくるような機能があるのですが、XPはそのような機能は、なくて「ダメ」ならそのままです。
とりあえず、早く直すことが大事でしたので･･･お客様了解の上、程度の良い中古のハードディスクにクローンを作成しました。
やはり読み取れないセクターがありましたので、クローン作製後に、ファイルなどの修復を行いました。
ここまでの作業を行ったハードディスクに交換しました。
改めて電源を入れると･･･ログイン画面が表示されてきて、無事にログインができました。Windowsの動作も問題なさそうでした。
あとは、現場で実際の機械制御プログラムが正常に動作するかの確認が必要です。
翌日朝いちばんで、パソコンをお持ちして、設置しました。制御する機械とは、シリアル信号でつながっていました。もう今のパソコンでは、シリアルポートはまず見なくなりましたね。
お客様に確認していただくと･･･問題なくつながり制御できていますとのことでした。
なんとか、お仕事への影響を小さくすることができてよかったです。
