Hiro Eagle

北米先住民文化伝承者、シンガー、絵本作家、アーティストetc(御依頼はお電話迄)

風へ捧ぐ。

2020年01月18日 | 魂の旅
阪神淡路大震災から25年経ちました
犠牲になられました方々のご冥福を心よりお祈り致します。


恐縮ながら個人的な話を想いだす

忘れもしないあの日の前日

再起の為に大阪のジムに移籍を考えて
正月明けから神戸の親友の家にいた

マサキは塗装の仕事で会社を始めていた
自分の仕事を手伝いながらやっていかないかと話してくれてた


しかし何故かその時 
大きな不調和を感じ
強烈なビジョンを見てしまった

何か眼に見えない大きな圧力に切迫し
呼吸が苦しくなり

たまらなく外にでると


"  町中が揺れて世界が捻れている "


現実の世界と これから起こる世界が
重なり シンクロして見えていた

頭を打たれ過ぎたのかと…笑
またあいつに茶化されるかと想いつつも

強烈な頭痛と全身がよじれるような苦しさに見舞われ、戸惑うマサキに出来るだけ説明をした

どうしようもなく いてたまれなくその日の午後、急いでバイクで東京に向かった

一晩かけて走り 次の日の朝、東京に着いた、TVで騒然とした震災の様子が映っていた

自分が僅か数時間前に走ってきた 
大阪の高速道路も崩れていた
背筋が凍った

何とかマサキと電話で連絡が繋がった
家は崩れたが 命は助かっていた

「生きてるか〜おお〜生きてるなぁ!
何でやねん ヒロ、お前何でやねん…
また何か感じたんか 野性の勘か、
こっちも屋根崩れてきたけど
高速道路メチャクチャやないか
大丈夫だったんか
ほんま ほんまに 良かったわ お互い生きてて良かったわ! 」


それから あいつは周りを助け
復興に尽力した



私を導くvisionは更に高まり
海を超えアメリカへ渡らせた


….


あれから年月は経ち
人生で出会った尊い親友も亡くなり
この世界にもういない


だが 目を閉じ耳を澄ませば 
風の中に眠る 歌の中に感じる



優しく豪快なあいつが
あの時と変わらず
ただただ笑顔で
シャウトしてるのを…


生かされてる
生き残させて貰ってる
私には 歌うべき歌がある
また ひとつ 思い出させて頂いた。



















way to north.

2016年08月17日 | 魂の旅

2006 1月

彼は旅立ち

south dakotaの丘に埋葬された

スコップで最後の土をかけ

葬儀を終え その足で

ひとり 私は追悼の旅へ出た

彼が 生まれ育った モンタナへ

大平原の地の果て

緑の大海原

道なき道を

答えを追い求め 彷徨う様に突き進んだ

遥かなる大地と空は

いつも 鎮かに 心を包んでくれた。

 

北へゆけ

風が呼ぶ 北へ…

 

今も雷と共に現れる彼のspiritは歌と共に生きている

祈りは音となり曲となり生まれた

way to north. (flute song, hiro shamans flute)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


魂の旅. 1 〜祈りのシルエット〜

2010年05月02日 | 魂の旅


20代に入った頃…


目の前のコップも掴めなくなっていた。


視界の左右対象のピントがずれたまま
カウンターパンチを打ち合い続け 
時は過ぎた

極度の減量も追い打ちをかけ
身体はボロボロになっていった

自分では認めなかったが 再起不能だった

スパーリングで打ち負かしていた
同期や後輩達は
眩しいリングに上がっていった…

時は容赦無く

必死にもがくように出来る事は試したが

リングから離れた自分には 何もなかった

心は荒れた…

されど現実は容赦なく迫り
がむしゃらだった

激痛を抱えながら
肉体労働を続けるしかなった
あらゆる治療を受けたが悪循環が続いていた

手首と腰の関節はボロボロにすり減っていた

その時
あるボクサー仲間から紹介され
神秘的な力を持つ整体師と出会った




すべてのしこりや痛み歪みが内から溶けるように
変化しはじめ 静かに治療を受け続けさせてもらった

割れた顔面の頭蓋骨の骨が元の位地に少しづつ動き出していた
4年程たって 見違える程に戻ってきた

更に その後2年位たった頃から自然と
幼い頃に封印していた スピリチュアルな霊感が甦ってきた

99年に入り突然、強烈なビジョンに突き動かされた
何気なく入った書店で一冊の本の表紙にある言霊が
目に飛び込み魂に突き刺さった


Good day to die
今日は死ぬのにもってこいの日 (生きる道)








魂は目覚めた








果てしなく深い魂の感情が溢れ
突然目の前に 霊的な扉が開き
ある光景と景色のビジョンが現れ
こみ上げる感情とフラッシュバックのように
早送りの映像が内に流れだした

その日から 断続的にその清らかなビジョンは離れなかった






美しい夕焼けにピンクに染まる大地 砂の一つぶ一つぶが輝き
生き生きとしている 荒野の乾いた香り 風に佇み 自分を
手招きするインディアンの家族が呼んでいる
何とも言えない思いが胸に

「俺はおかしくなってしまったのか」

しかし心は とめどない懐かしさと 大きな安堵に包まれていた

「呼んでいる…」

飛行機は本当に嫌で苦手だったが
抑えられない魂の叫びに 導かれる様に渡米した
あてなど何もなかった
目指したのは ビジョンにある景色

不安だらけだったが
何か重要な事が待っているのを確信していた

まるで前世の記憶をなぞるように 歩みだした 足は止まらなかった
目の前に拡がる地平線
その先に待つもの、それしか目に入らなく
ただの一度も後ろを振り返ることがなかった







強くなる 「呼んでいる…」ビジョンを追うように 荒野の砂漠を突き進んだ
旅の途中のバスの中に 当時かき集めた
新たな人生を歩む為の全財産の所持金の
5000ドル全て、車内に置き忘れてしまい
右も左もわからない砂漠の真ん中で 無一文になった …

笑われるかな
みんな呆れるだろうな
これまでの苦労は何だったのだろうか


頭のなかで 強烈な自問自答が始まった









必死だった

自分は 何故此処に来たのだろう…

気がつくと自然に

静かに より強く 奥深く導くものの存在を

感じ そして 祈っていた…

念の世界 闇の中奥深くにいた

様々な領域を漂い
大いなる愛に導かれ

父なる 空
母なる地球のぬくもりに抱かれ

すぐ側に
無垢なる 光と光
清らかな 心と心があった

宇宙 創造主の 偉大なる意志
星々の霊性の
念と念を はっきり感じた

魂と魂が そのままあった

大きく 崇高な 心地よい美しい念の光を感じた…






とてつもない 宇宙の想像主の無垢な大きな優しさの念
大宇宙 命の根源の愛
そのものに呑み込まれ 包まれた

光の滴のような涙が とめどなく溢れ


魂の奥深くが開かれ


グレートスピリッツの声を魂で訊いた 。



チャネリング等のレベルでは語りたくない

尊くて 理屈を追う気持ちになど…

目が覚めると夜になっていた
窓から外を見ると
眩しいくらい月が輝き 無数の星が
夜空に散りばまっている

地球も宇宙に浮かぶ星の一つなんだな

生きてるって それだけで 果てし無く尊く 凄い事なんだな

みなれない 夜空のあまりの凄さとスケールに
目頭が熱くなりしばらく ボーっとしていた

この景色見れて こんな気持ちになれただけでも来たかいがあるな

まあ 何とかなるか

宿のフロントにいくと
スキンヘッドにヒゲで無愛想だったおじさんが
ニコニコしながら話しかけてきた

Hey guy's~

「あの運転手は最初動揺して とぼけていたが
車内にお金がみつかったといって全額 返してくれたよ
よかったな!」

なんだか 笑いと涙が溢れ とめどなく感謝に包まれた

年甲斐もなく、跳び上がって 天に御礼をいっていた

おじさんは ニャリとウインクして 親指を上にたてて
God bress you みたいな事をいっていた

ちょっと照れくさかったが 本当に嬉しかった 助かった

カッコ悪くても 情けなくても 

導きを信じ 目の前を真っ直ぐ 突き進み続けよう
(*人に迷惑をかけずに現実と向き合い スピリチュアルな世界に依存しすぎたり
無責任に 軽々しく そのせいにしては いけない 自分でしっかり責任を持って本物の真実の道を)














そして  

とうとう 完全にビジョンと同じ場所に辿り着いていた…





その場の 目に映るもの エネルギーの念で感じるもの
すべての存在が 次元を繋ぎ躍動し振動していた

耳には聴こえない波長の高い二つの音が
全身に共鳴し強くなって近づいてくる

ビジョンと重なるシルエットの中にあの人がいた

自分がエネルギーに包まれ 既に導きの扉の中に入っているのを感じた…

これ以上はここで言えない

怖いくらいの感覚もあったが
魂が震え感動が それを上回っている まさに
そんな感じだった


この先をゆけば もう 戻れないだろうな でも いくしかないな
とてつもない根源から重要なものが 呼んでいる

確かめたい

進ませて頂くしかない


自分の魂の記憶を辿るように導かれ
魂の学びが 目の前におこっている
そして この先に何かが…

尊く ありがたいそんな 気持ちを根底にもちながら
現実的な試練も向き合わなければいけない

綺麗事だけではなく 様々な事がある

すべてが ありがたい学び

特別に感じる体験だけでなく 普段の日々の中にも
沢山の大いなる力に生かされて 歩ませもらっている
この神秘を どう感じてゆくか 私達一人一人 ひとつ ひとつが…












言葉にしては ならない …















その時、運命の出会いをした
最初のネィティブアメリカンでした






























魂の旅ははじまっていた…





The Way of Life

















corn bred

2009年02月18日 | 魂の旅
懐かしい故郷の想いが詰まった

corn bred

命の種

トウモロコシの粉から

石ウスで引かれ

しっかり手でこね

家の外にある 赤土の古い 焼きがまで

一つ々焼きあげる

受け継がれゆく

素朴な優しい味と香り

シャベズ家に 初めて招かれた時 みんなで 笑顔で 食べた味を思い出す

以来10年近く 色んな所でindian bredを口にする事が増えていた

あるとき

村を後にするときの別れ際に

ジェニ-が 愛情一杯の

おむすびの様な パンパンに大きく焼かれ膨らんだ
それまでに見たことのない特別なコ-ンブレッドを渡してくれた

それは よく見ると プエブロインディアンにとって重要な
ある形をしていた

そして その時 それは確かに 私達にとって
とてつもなく深く大きなある想念の世界の
カルマのドアを開ける一つのマントラでもあった

その時私は 得もいわれぬ 霊的に満ちた大きな愛情と  伝統の温もりに包まれていた

バックミラ-越しに 見えなくなるまで手を振り 涙でかじった

spiritに包まれた
あの暖かな味が忘れられない 

心を繋げ

家族を支えてきた

喜びも悲しみも

精一杯詰まった

暖かなspiritual food

あの香ばしく素朴なhome made の温もりの中に

今も変わらぬ伝統と愛情を育み続けている…

はじまりも おわりもない

遥かなる愛と誇りに包まれ…