Hiro Eagle

北米先住民文化伝承者、シンガー、絵本作家、アーティストetc(御依頼はお電話迄)

拳にこめられた祈りと誇り

2015年12月11日 | 生きる道

いつか 

身寄りの無い子供達の為に

大きな夢を育み生きていける

自然学校でイニピが出来たらいいなと 思う。

 

10代の終わり 高円寺の3畳一間 1万8千円に住んでいた

ボクシングジムに通っていたあの頃

彼と拳を交え 全身全霊ぶつかりあった

クロスカウンター…

互いの鼻の骨が折れ 血まみれで打ち合った

リングを降りた 

あの時…

魂と魂で 深く力強く抱きしめあった

「有名になって、俺を捨ててしまった母に会いたいんだ、

こんな俺を産んでくれた事を恥じないで誇りをもって欲しいんだ」

俯き 幼さの残る 優しい横顔で微笑み あいつは言った

目には光が篭っていた。

 

あの頃から 年月は経ち 成功も挫折も

様々な経験を重ね 大人になったが

どんなパンチよりも

あの時の あいつの パンチだけは忘れられない。