Hiro Eagle

北米先住民文化伝承者、シンガー、絵本作家、アーティストetc(御依頼はお電話迄)

ハンブレチヤ

2021年12月04日 | ハンブレチヤ

ハンブレチヤ
(ラコタ族の伝統的ビジョンクエスト)
断食で祈り聖なるビジョンの訪れを待つ
神聖なる儀式だ

ひとりきりの夜の山の中で
4方に御守りをつけた糸を張った結界の中
パンツ一枚で聖なるパイプを握りしめ
飲まず食わずで4日間
アリゾナは全米で1番暑い砂漠地帯
春でも昼間は50度近くなり朝方は零下で霜が出来る とんでもない気温差だ
顔の皮膚は焼かれたソーセージのように
剥がれて赤黒い皮が剥け落ちた

夜になると
複数の猛獣が襲ってきた
熊…狼…マウンテンライオン達に囲まれた
ぐるぐると私の結界の周りをつめながら
牙を向き唸り襲ってきた

最初は私も怒鳴り叫び闘う
パンチを繰り出す

恐怖と怒り気がふれる
死の淵で
生命の繋がりの根源を悟り
幽体離脱をした
究極の宇宙の頂から
すべてをみつめそしてすべてを
流れる熱い美しい涙とともに

"ゆるした"

宇宙一体の愛となった

自己犠牲の愛
ブッダ、ジーザス、女神、マリア、ガンジー、名もなき愛の魂、無垢なる宇宙の光
あらゆる想念が私の中を通り過ぎていった
次元のゲートは開いて 満ち溢れる慈悲が
溶けて無限へと昇華するままに
私の存在もまるで光になり水の波紋のように無に拡がっていった
更にその根源にある人知を超えた
大いなる愛の光とエネルギーの渦に包まれ
一体となった 

感じた事のない 
もの凄い偉大な愛と勇気が溢れてきた
人で無くなり 人で在る 

真の人になっていた…

私をほんとうに食べたいなら 
創造主が見つめてる このもとに
ほんとうに食べる必要があるなら 
殺して 食べるがいい
全知全能の創造主よ神よ
私は 私の存在は このために 
この必要が在るなら受け入れましょう 

私は 祈りを捧げ
己が真の何者か知るために この山に 
今 此処に 望んでいる

ほんとうにそれが必要なら
望むように 私の喉を噛み仕留めて
頭を噛み砕き あなたの生命を繋ぐ
食となり 一部となりましょう

私達 人間も あなた方 4本足の同胞達を
食べ続けてきた 人類は感謝も忘れ
貪りつくしてきたんだね

すると
マウンテンライオンは私に

"ある言葉"を喋ってきた 

それは人間レベルの声ではなく 
精霊の声だった

そして
私とマウンテンライオンは
泣いた おんおんと ないた 感動して 愛の叫びと波で
ひとつに なった   

ほんとうに ほんもののひとつに

聖なる光に…

夜が明け
朝陽が昇り

私は生かされてる生命に魂から感謝した
私は完全に生まれ変わっていた

思い出す度に信じられないが
ほんとうの話しだ

人間目線の価値観しか感じられてない
世界は麻痺して真の調和が歪んだまますすんでいる

生命に感謝を忘れてはならない
食べる時も 食べられるときも

死ぬ時も 生きてる時も

愛とともに 大いなる愛とともに

かたときも

これが 

私達二本足 人類が 大いなるものに

"ほんとうに" 生かされてる

"ほんとうの話し" なのだ















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