原因は未来からやってくる

先日の講座にて、こんな話が参加者の方からありました。

「どうしても、周りと自分を比較してしまい、
自分、ダメだなって思う。自己肯定感低いんですよね」
という話。

そして、それに共感する人が何人かいました。

「いつも、あなたはお姉ちゃんなのにダメね」
など、子どもの時に、自分と誰かを比べられて、
自分はダメだと刷り込まれてきたのが、
自分のパターンになっているのかな？
というお話になりました。

その時に、こんな話をしてみました。
原因は過去かもしれないけど、
未来から来るのかもしれないということ。

これも、先日の統合医療学会のワークショップ、
「模擬　ホリスティック医療塾Ⅰ～全体論的・関係論的アプローチとは～」
の中でうかがった話の一つです。
（→前回のレポート「自分らしさは変容する」）

トラウマや、自分の思い癖のようなものは、
過去の体験に何らかの原因があって、それが影響を及ぼしている、
というふうに考えるのが普通ではないかと思います。
場合によっては、過去世までさかのぼったりして。


原因は過去にあって、その結果が後から出てくる、
と考えるのが「因果論」です。
私たちは、無意識に採用してるのは、
因果論ですよね。

原因が未来にあると考えるのは「目的論」というそう。
つまり「こうしたい自分、こうなりたい自分」という目的があるので、
それに達していない今の自分を見て「ダメだ」と思う、という。

それを、世間では「理想が高い」と言うのかもしれませんが、
そんな言葉でかたずけるのはよろしくないと、私は思います。

病気の原因は真・善・美を求める気持ちが、
ゆがめられたところに出てくる、
という、考えもあるのです。

それは、つまり「魂レベルの挫折感」なのです。

じゃあ、理想や目標を低くしたらいいのか？
っていうことになりますが、それはちょっと違いますな。

続きはそのうち。

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Anju Nakamori
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