セラピストを目指したい人へ

自分は1996年からアロマセラピストとして仕事を始めたので、
今年でもう15年にもなる。
以前にもブログに何度か書いてきているけれど、
仕事を初めて10年がたったあたりから、アロマって自然療法なのに、
都会の一室でセラピーやっていて、本当に自然なのだろうか？
という疑問がわいてきた。

今は、その疑問は解決している。
都会だからこそ、自然とつながる入口として、
アロマテラピーなり、その他の自然療法というものは必要になってくるということ。
ただ、それはあくまでも入口であり、自然と人、そしてその人自身の心と体をつなげ、
ホリスティックな感覚を取り戻していくための方法のひとつに過ぎない。

今、社会は混沌としている。
そんななかで、心身のバランスを崩していく人も増えている。
そういった人々が一時的に何かのセラピーを受けることで癒されても、
心身のバランスを崩してしまった場所に戻ったら、また元に戻ってしまう。

その人が自分らしく生き、生きる力がきちんと発動されていれば、
どんな状況であれ希望を見出し、環境を変えていくことだって可能だ。

世界はいろいろな意味でつながっていて、
今日食べたもの、どこの場所で収穫された作物が、どうやって
自分の口元まで来ているかを考えただけでも、
日本中、そして世界中から物が集まってきていることが分かる。

そして、それが作られる行程で、
もしかすると、不当な賃金で働かされている人がいたり、
命を削って働いている人がいるかもしれない。

それを思うと、日本はもちろん、世界で起きていること、
そして、どうしてそうなってしまうのか、
それを知らないでいることは、知らず知らずのうちに、
自分が加害者になることを容認していることと同じ。

このブログには、自分が自然の豊かな場所に移住してきて、
自然とのつながりや地域の人とのつながりを取り戻していることについて、
たびたび、書いている。

知らない誰かにしわ寄せが行かないように生きようと思ったら、
たくさんのヒントが存在するけれど、その中でも大事なものを2つあげてみる。
１．ローカリゼーション（地域のつながりを取り戻す）
２．パーマカルチャー（自然の営みに沿った暮らしをデザインする）

これらは、一人ひとりが生きる力を取り戻すことが出来て、
楽しく生き生きと、人間らしく生きるためのキーワードでもある。
そうした、楽しく希望ある選択肢を知りつつ、
つらいけれど、今、世界で起きていることを知るべきだと思う。

逆に、今世界で起きていることを知ることが、
自分をより良く変える原動力にもなりうる。

お気づきかもしれないけれど、
今の世界の歪が、結局、人間1人1人の心や体の歪に現れているともいえるし、
人間が歪んでいるから世界も歪むとも言える。

セラピーを行うということは、
その人の中のつながりを取り戻し、歪みをバランスの良いところに調整し、
その人の中にある生きる力を発動できる手助けをすることでだと思う。

そのようにして人間に関わる人、もしくはこれから関わりたいと思っている人には
是非、視野を広げて世界の状況を知って欲しいと思う。

------------------------------------

自分の情報源はマスメディア（テレビや新聞）以外に持つことをおススメしたい。
世界で起きているすべての問題について知るというのは難しいことだと思うので、
自分が気になる問題を、少し深く調べてみるのもいいかもしれない。
どこから入っても、おそらく、今の社会システムの問題にぶち当たるのではないかなと思う。

今、世の中ではたくさんの問題が起きているなか、
一番、いろいろな意味で、日本の問題の縮図としてみることが出来るのが、
山口県上関町で行われている原発の建設とそれに対する抗議行動だ。

私たちに突きつけられている上関原発建設計画

大事なことを報道しないマスメディア、
そして、ソーシャルメディアのツイッターが世論を動かそうとしている様子も、
日々の現場からのustream中継からも、感じることが出来る。
満月tv

そして、今では多くの良質のドキュメンタリー映画があるので、
そうしたものも是非ご覧になっていただきたいと思う。

映画「ミツバチの羽音と地球の回転」予告編HD

上関原発建設予定地近くの祝島、そしてスエーデンを舞台に未来のエネルギーを考える映画

映画「幸せの経済学」予告編

今、経済成長することが本当に幸せなんだろうか？　持続可能な暮らしをつくるためのヒントが満載の映画