正しさという圧力

【正しさという圧力】

フェルデンクライスメソッドの創始者・モーシェ・フェルデンクライスは
こんなことを言っている（多少私の意訳と補足入り）。

「レッスン中、誰もがみな自分自身の実験をする余裕が認められるべきである。
より良い行動は、必ず個人の選択によって為されるものだ。
そこに『正しい』もの、という道徳的な強迫性があってはならない。
なぜなら、その『正しさ』は別の権威からやってくるものだから。
つまり、自分の意志でなければならないし、
好きなものを選択する権利がなくてはならない」

自分が地球上に生まれた時に、コロンとした肉の塊から、
どうやって今のように動くことができるようになったかを思えば、
自分で動きを習得してきたわけです。

動き方など、親にも教えられないのです。
赤ちゃんは転がったり伸びてみたり縮んでみたり、
いろんなことをしながら、ある日、寝返りを打ったり
、ハイハイをしだしたり、立ち上がったり、
二足歩行するようになったりする。

そこに、実験をする余裕が認められているから、そうできたわけです。
でも、ある時から社会や世間からの押し付けの教育や刷り込みがはじまる。

世の中的に「生産性がない」時間ほど、
内発的な生きる力のためには重要だったりするなと、
モーシェの言葉を読んで思います。



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