嫌いが好きになる瞬間

８月１５日（終戦記念日） 対戦相手：待っててくれた方
大塚



大塚のれん街での流しのパフォーマンスでした。台風の影響で強風でしたが、お店の中は安心だね。

とあるお店。最初に絡んだカップルさんはバルーンをとても怖がる女性でした。
聞けば、一番最初にバルーンに接した時に顔の近くで割れたんですって。



だから作る時に、なるべく離れて作ります。ただ作るだけでなくそこにマジックの要素も入れて驚きも味付けしてるのですが、その『驚き』が本当にビックリされてしまうんですよ。バルーンに対する怖さがあるから、何をやっても驚いて、その驚きがピークに達したのか、

涙流してるんですよ。

ゴメンなさいね。バルーン、そんなに嫌いなんだね。勿論、お気持ちも頂かないですし、バルーンもその方にはプレゼントしないでお店に飾る形でその場を離れ、次の店に向かいました。


一通り全部のお店を回って、またその店舗に戻ってきたら、まだいらしたんですよ。

「さっきチップ渡してなかったから、待ってたんです。」
「うわー、そんな、全然いいのにぃ。」

さっき作ったお花のバルーンはそのままお店に飾ってありましたが、３時間ほどその状態でも割れてないから、少し大丈夫になったんですって。そしてお酒の力もあってか

「アレ作って欲しいです！」
「持って帰れそう？怖くない？」
「怖くなくなりました。」

で、作ったのがこれ。



最初に作ったお花のバルーンも手に持たせて、なんとこの女性の何年にも渡るバルーン嫌いが

解消されたのです！！

なんか嬉しかったなぁ。持って帰ってくれたかなぁ。

バルーンさん、途中で絶対に割れたりしないでね。

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